あらすじ
鳳城組組長の息子・桐弥は、カタギの高校生でありながら、天才的な博徒だった。若頭補佐・雨柳の仮初めの妻として、女装して賭博の女胴師を演じる桐弥。だが、極道見習いの水無月にほのかな恋心を抱く彼を、雨柳は許さなかった。「俺が極道である限り、お前を放しはしない」幼少の頃から兄のように慕っていた雨柳が、危うい色香を放つ桐弥に、修羅の如き執着と情欲の焔を燃え上がらせる。さらに組長襲撃事件が起こり、跡目争いも勃発する中、その独占欲と愛欲に惑う桐弥は――?
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Posted by ブクログ
鳳城組組長の息子・桐弥は、カタギの高校生として学校に通いながらも、天才的な博徒だった。
その才能を買われて、若頭補佐・雨柳の仮初めの妻として、女装をして賭博の女胴師を演じる桐弥。
けれど、桐弥は極道見習いの水無月に、ほのかな恋心を抱いていた。
もちろん、そんな桐弥を雨柳が許すはずもなく、修羅の如き執着と情欲の炎を燃え上がらせる。
そんなさなか、組長襲撃事件が起こり、桐弥の父でもある組長と母親が命を落としてしまう。
突然の出来事に、ちゃんとした遺言さえもなく、跡目争いも勃発するが、桐弥は組を守るため、博徒としての誇りを守るために、ある一つの決断を下す。
その決断を下すことは、後戻りのできない道へと歩み始めることで……
という話でした。
桐弥は淡い恋心を、まっすぐに自分の道を定める水無月に抱いているものの、その優しい想い想われる静かな日々ではなく。
自分が博徒として生きるために、胴師として生きるために、雨柳と生きることを選び取る……
そんな感じで、中途半端な自分を恥じていた桐弥が決断を下し、無理やりな関係が、気持ちの伴った対等な関係になるまでの話。
表紙の絵のとおり、かなり艶やかな世界だったように思います。
濃い目のBLが好きな方にはぜひ、オススメします。