あらすじ
従妹のペトラが働くナイトクラブは、前衛的なボディ・ペインティングのショーで人気の店だった。だが、店を訪れたわたしはそこに危険な空気を嗅ぎつける。不安は的中。常連客の女性が店の裏で射殺され、容疑者として帰還兵の若者が逮捕されたのだ。息子の無実を信じる父親の依頼で調査に乗り出すわたしは、知らないうちに底知れぬ闇に立ち向かうことに……負けるものか! 巨大な敵を前にしても挫けない! これぞV・I・ウォーショースキー!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
探偵ウォーショースキーの15作目。
今までヴィクが、
運河に飛び込んだり、
ガントレーンから飛び降りたり、
火炎びんを投げつけられたりと、
様々危険な目に遭い、また危険に飛び込んでいくのにつきあってきたが、
事件解決のために、ボディ・ペンティングしているとはいえ、
裸体を人前にさらすとは思っていなかった。
五十歳を目前に恐るべしヴィク。
前作で父親の犯罪を知ることになり、
家に戻りたくない若い従妹、ペトラに相変わらず振り回されながら、
彼女が勤めるクラブでの殺人事件に巻き込まれる。
帰還兵の殺人容疑を晴らそうとしている過程で、
軍事産業の闇をあばくことになるのは、いつものお約束。
長年の上顧客のダロウが、
昔飼っていた犬、自分が蹴飛ばされた時に相手に嚙みついた闘志満々の犬に、
ヴィクをなぞらえた場面が良かった。
Posted by ブクログ
恋人ジェイクや親しい友人達とステキな夕べを過ごすべく訪れた人気店で行われていた前衛的なショー。見ているものを落ち着かない気分にさせ観客の中には不穏な空気が漂う。やがて予感は的中し若い女性が銃殺され、彼女とトラブルになっていた帰還兵が自殺を図り意識不明のまま犯人として逮捕される。帰還兵の無実を信じる父親の依頼で調査を開始したが次々と不可解な点が浮かんでくる。一体あの絵は何だったのか?謎を追って寒いシカゴの冬を走り回るヴィク。
揺るがないポリシー、ブレない正義感、出会って20年以上経っても変わらないヴィクにまた会えた嬉しさ。
かなり年上に思っていた彼女の年齢に自分が近づいていることにリアルと小説時間の皮肉を感じつつ、老いが忍び寄る体を鞭打ちながら走り回るヴィクに尊敬、感嘆、共感、失笑。
中年女性の星、ヴィクの活躍に今後も期待。
完全な勧善懲悪ではない締めくくり、ビターテイスト。