【感想・ネタバレ】ブルシャークのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったです。サメ小説として星5をつけます。
理由はこれだけサメに向き合った(向き合いすぎた)作品はなかなかないんじゃないか、と感じたから。

この作品、富士山周辺の湖でのトライアスロン大会当日でのサメ大暴れまで、サメがなかなか出てこないんですが、まさにそこからは圧巻と言っていい描写。準備したものが効果なく、絶望を感じるパニック展開なんです。
そしてそこに至るまで、いかにサメが大きくなるか、ややSF的解説や被害者視点のホラー描写を積み重ねていく。まさにサメと対決するための準備を積み上げて最後に至る感じなのです。
ところがそのために、トライアスロン大会やスポンサーでついた企業との対決軸が弱く、登場人物たちは個人的動機でしか深く入り込めない。一番対立するのが恋愛感情ですが、その原因となる彼が、なぜ主人公の一人である学者にメールを残したのか考えると、それはサメに真剣に向き合ったからに他ならない。

特に印象的なのは、カメに始まりカメにおわるところ。つまり、本作はサメ対他のすべてという構図なんですよ。モンスターとして存在しているのではなく。だから、物語の最後はカメがサメを見届けなければならなかったわけです。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サメホラー(サスペンス?)としては本格的。
語り口がたびたび変わって、文脈を追うのに若干戸惑いあり。主人公の成長も盛り込んだで居て盛りだくさん。
アメリカのゴルフ場の池にも20年近く居たとの記事を見て、あり得ることかと感じた。環境汚染の絡みが伏線なのか、警鐘なのか、ちょっとはっきりしなかった印象。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よくぞ書いてくださったサメ小説!
プロローグとエピローグのカメ視点、大会までのカウントダウン期間中に見え隠れする巨大オオメジロザメの影や風変わりな海洋生物学者の渋川まりを始め彼女に協力してサメ巨大化の謎を探っていく学者陣、落ちぶれたトライアスロンの元花形選手等の登場人物が個性豊かで只の生物パニックで終わらせないドラマがある。
サメとの決着が一番サメの大きさを実感できてガクブル、そのホラーな状況に息を呑むしかなかったな。
想定内だった終わりも不気味なサメホラーの新たな幕開けを予感させる描写で続きが楽しみ。

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2023年02月26日

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