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Posted by ブクログ
【2023年88冊目】
絶対タイトルで損してる〜!高校でのいろいろな出来事をきっかけに心を病んでしまった主人公が遺品整理業にかかわるうちに徐々に自分を取り戻していく話。映画化もされたようです。
いや、タイトル……文中にもタイトルそのままを意味する流れは何回か出てくるし、確実にキーフレーズなんですけど、どうにもちょっと違和感が拭えない。素晴らしいですよ?素晴らしいですけどね、アントニオ猪木さんの生き様とか!でもこのタイトルじゃなかったらもっと早く読んでた気がする。
しかし、松井……お前……松井ほんと、お前だけはちょっと……ひねくれてるとかいうレベルじゃないだろ……何かしらの天罰が下って欲しいと思うのは私の心が狭いのでしょうかね。
生きることや死をテーマに、そこへ様々な事情や心の葛藤が絡んでくるのですが、重すぎて息ができないというほどの内容ではないのは登場人物たちの在り方のおかげなのでしょうか。
映画も見てみようかな。
Posted by ブクログ
ひょんなことがきっかけで、高校を中退し、引きこもり生活を送っていた少年が就いた仕事は父親の紹介による、亡くなった人の遺品を整理する仕事。
死者が残したものは、様々なで、時には亡くなってから数日経った人の部屋にはいることもある。
その時のにおいは耐え難いものであるけれど、果敢にもその部屋に立ち向かっていく先輩たちの様子を見て、彼は段々と自分のやっていることへの気持ちと、人との関わりとを大事にして生活をしていくことを学ぶ。
一度、普通の人生から零れ落ちた人間がゆっくりと周囲の人間に包まれながら、回復していく話でした。
こんなに優しい話があるんだなあ……と思いながらよみました。
こんなに優しい世界なんて現実にはなかなか存在しない、高校中退には厳しい世の中だけれど、これくらいの優しさはあってもいいと思うんです。
そういう意味ではとてもいい話でした。
ただ別の意味での現実を知ってしまうと、こうはならないって思う部分もあるんだけどなあ、と思います。