あらすじ
学び直したい大人、必読!
大人には、大人の脳にあった勉強法がある
大人になってから勉強欲が出てきた
転職するために新しい知識と技術を身につけたい
昇給したいので資格取得の勉強をしている
頭のキレを取り戻したい
記憶力が落ちてきた気がする
こんな大人たちに朗報です!
本書は、学び直したいと思っている大人にとっての希望の書です。
勉強したい、挑戦したい、頭が良くなりたいけど、
トシのせいで中々覚えたいことが頭に入らないと実感しているあなた!
原因は、脳の使い方のせいかもしれません。
学生時代のあなたの脳と今の大人の脳では
そもそも、仕組みが変わっています。
記憶力の低下ももの覚えの悪さも、加齢による脳の老化が原因ではありません。
むしろ、大人の脳は学生時代より「いい状態」になっています。
30代も40代も50代も60代以降も、脳は伸び盛り。
学生時代よりも勉強するのに最適な時期なのです。
本書では、脳科学に基づく大人の脳の使い方を紹介。
大人の脳が求める勉強法を実践すれば、脳力はUP!
一生頭がよくなり続けるすごい脳が手に入ります。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
【感想】
脳は年を重ねればどんどん機能が劣化していくものだと諦めていたが、本書で希望が持てた
脳機能は脳細胞の数ではなく、それらを繋げるネットワークの数に比例し、鍛えれば増やせるとのことなので頑張ってみようと思った
【要約】
大人の脳の特性
①成長のピークと持続性
脳のピークは20代ではなく、脳科学的には一生成長し続ける
情報を分析し理解する力は40代に、行動力や判断力は50代でピークを迎える
元気な人では85歳になっても判断力や理解力は衰えない
②脳の成人式は30歳
脳が構造上「大人になった」状態になるのは30歳
「大人脳」は、記憶力、判断力、決断力などあらゆる面で学生脳よりもレベルが高い
20代までの学生脳は機関として未熟・未発達であるため、本来の力を発揮できていなかった
③脳のネットワークの発達
脳の力は脳細胞の数ではなく、脳細胞同士をつなぐネットワークがいかに発達しているかによって決まる
このネットワークは経験を積むことで広がる
脳のピークは20代ではなく、30代を超えて40歳、50歳になってから訪れ、特に45歳から55歳は脳の最盛期とされる
④学習意欲と興味
脳には「年を取ってからの方が物事を面白がれる」という特徴がある
経験を積むにつれて、目の前の物事をより面白く感じられるようになる
「勉強する対象に興味を抱いている」状態は、脳全体を活性化させ、理解を深める最高の状態
大人の脳に適した学習方法
①「意味記憶」の活用
丸暗記は無意味記憶
大人の脳は思考系や理解系が発達しているため、物事の意味を理解し、自分の経験や既知の知識と関連付けて記憶する「意味記憶」が優勢となる
何かを覚えたいときは、「理解しよう」と頭を働かせることが大切
②受動的な学習法の排除
教科書に付箋を貼ったり、蛍光ペンで線を引いたりするだけの学習法は、大人の脳には効果的ではない
大人になったら思考し、理解し、それを記憶に刻み込む過程が重要
③脳のネットワークを刺激する学習
脳の様々な部位(思考、理解、記憶など)を総動員して記憶しようとすることで、脳のネットワークが広がり、効率的に記憶できるようになる
脳の様々な場所を刺激するようなイメージで勉強する
④感情(特にポジティブな感情)の活用
長期記憶に情報を残す鍵は、感情を動かすこと
特に「ワクワク」としたポジティブな感情は海馬(記憶の中枢)に良い刺激を与え、重要な情報と判断させ、長期記憶へのルートを開放(シータ波が発生)する
勉強そのものが好きでなくても、好きな環境で勉強するなど、自分の気持ちが「ワクワク」する状態を作り出すことが効果的
これにより学習速度が2倍から4倍になり、記憶も長期記憶に定着しやすくなる
⑤ストレスの軽減
記憶の中枢である海馬はストレスに弱く、ストレスがかかると記憶力が低下する
脳の力を最大限に引き出す習慣
①聞き手と反対の手で歯磨き
普段使わない脳の部位を刺激し、左右の脳の交流を活発にする
毎日1分間から始め、慣れてきたら箸を持つ、文字を書くなど、日常生活に取り入れると効果的
②仕事の直後にあえて勉強する
仕事で使った脳の部位が疲れていても、脳全体が疲弊しているわけではない
仕事が終わった直後に、普段仕事では使わない脳の部位を使うような勉強や運動をすることで、脳がリフレッシュされる
例)デスクワークが多い人は運動、会話の少ない人はオンライン英会話
③勉強を始める前に参考書をパラ見する
薄い参考書などを5分間程度パラパラとめくり、全体の概要を把握する
これにより、その分野に興味が湧きやすくなり、全体量を把握することで脳が落ち着いて勉強を始められる
脳は知っている情報を好む性質があるため、親近感が湧き、学習効率が高まる
Posted by ブクログ
学生時代もっと勉強しておけば良かったという後悔は脳が成熟してる証とのことでちょっと安心笑
大人脳の仕組みを上手く使って資格とか勉強に活かしたいな。
以下自分用メモ
学生脳と大人脳は仕組みが違う。
脳は怠け者で飽き性で洗脳されやすい。
最盛期は40後半〜50代。
〜8つの脳番地の特徴〜
・思考系 何かを考える時に働く
・理解系 目や耳からの情報を理解する。物事を推測して理解しようとする際にも働く。
・記憶系 覚えたり思い出したりする時に働く。海馬周辺に位置。
・感情系 喜怒哀楽を感じ表現する。生涯にわたり成長し老化が遅い。
・伝達系 コミュニケーションを通じて意思疎通を行う。
・運動系 身体を動かすこと全般に関わる。最も早く成長を始める。
・視覚系 目で見た映像や画像、呼んだ文章を脳に集積させる。
・聴覚系 耳で聞いた言葉や音を脳に集積させる。
大人脳の記憶系は単独ではなかなか働かないため思考系と理解系も併せて使う。
→思考系がサボりがちなら1日の始まりにその日のスケジュールを立てる、周りの人の長所を3つ見つけるなどして思考が動くよう働きかける。
→理解系をほぐすなら部屋の模様替えをする、通勤ルートを変えるなどしていつもの風景に変化をもたらす。
記憶力は感情系と伝達系をうまく働かせると強化される。
が、やる気が起きず頭が働かない時は身体を動かすとすべての脳番地が活性化する。
大人脳は丸暗記できないので理解した上で覚える→理解系を働かせて覚える→更に感情系も働かせるとエピソード記憶としてより覚えやすい(ワクワクした前向きな気持ちで勉強に向かうことで脳からシータ波が出て海馬が活発に働く)
覚えた知識は1時間後には半分忘れて1日後には7割忘れるため、短時間でも定期的に復習することで長期記憶となる。
脳は連続性のあることに対してとてもよく働くため、週末に2時間勉強するより毎日10分勉強する方が記憶に残る。
復習はテキストの真ん中から。→最初と最後の記憶は残りやすい(初頭性効果と親近性効果)から記憶に残りにくい真ん中から始めると記憶の穴を効率よく埋められる。
覚えた内容はアウトプットすることでより定着する。勉強したことを復習ノートにまとめたり、「この内容を人に説明する」つもりになって勉強したりSNSに発信したりすると良い。
視覚聴覚はすでに自分が知っているもの、好きなものを見聞きする。
逆に目新しいものはスルーするため、あらかじめ勉強したい分野のキーワードに少しずつ慣れておく。参考書はパラパラ見て「ここ知ってる」というところから読むと頭に入りやすい。
また、脳が新しいものを受け入れて好意的に働くまでおよそ75時間程度必要。そこから逆算して1日どれくらい勉強したらいいかの目安になる。
視覚と聴覚のどちらの勉強が相性が良いかは人による。(が、海馬にアクセスしやすいのは聴覚系)
音読は理解、伝達、視覚、聴覚、運動がフルで働くため長期記憶になりやすい。
寝る前に勉強したらその後スマホ見てはダメ。脳はより最新の情報を上書きするため、勉強後にスマホを見るとスマホの情報で上書きされてしまう。
脳はデッドラインを設けた方が働きやすくなる。作業しやすい時間は20〜50分。苦手なことは20分、得意なことは50分のラインを設けると良い。
仕事で疲れた後は、仕事で酷使したのとは違う脳番地を使うことで脳のリラックスになる。
→よく動く仕事の人はテキストで視覚系を刺激したり、デスクワークであまり会話のない人は動画やオンラインの授業を聞いたり。自然に触れるのも◯。
Posted by ブクログ
内容としては、なんとなく知ってる(理解できる)知識や感覚をさらった感じ。
でも読むことで勉強するモチベや自分にもできるぞ!感が湧いてくるのは間違いない◎
自分の今までの勉強方法は割と間違ってなかったなっていう自信にもなった!
とくに共感?したのが、「全体像を把握するためにまず参考書をパラパラめくること」。
目的としては、
・脳は知っている情報に対して親近感を持つ
・ゴールがわかることでペース配分ができる
から。
自分自身勉強するときは、長短期間かかわらずまず全体を把握して逆算で今日やるべきことまで決めるっていう計画の立て方してたから、その裏付けがとれてより自信をもてた!
ただ前半は、「私が名付けました」が多くて筆者の独自論感が否めない。脳の仕組みって凡人には理解できないぐらい難しいもののはずなのに、わかりやすいもので例えすぎてるというか…。多少取っ付きにくくてもいいから出典とか解説が欲しかったかな。
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【比較的新しい学びだったことメモ】
・人間の脳は、年をとってからの方が物事を面白がれるという特徴がある。脳の成長は、いくつになっても右肩上がり。
・実行力や判断力を司る「超前頭野」は50代がピーク
・目で見る情報か耳で聞く情報か、どちらが強いかは人によって異なる
・感情を動かしたり新しい経験を増やしたりすることで記憶に刻み込まれやすくなる=(『マツコの知らない世界』の『体感時間の世界』でもあった)
・記憶しようとする時は、「好き」をセットにして前向きな感情で勉強に向かう(脳をだます)
・そして「覚えよう」と思うより、「どの場面にこの知識が活かせるか」と「理解しながら」学ぶのが正解
・さらに復習をする(理想は当日に整理、せめて2-4週間後以内には必須)
・復習するときはテキストの真ん中からスタートする(最初と最後が記憶に残りやすいため)
・勉強したい分野に関するキーワードとあらかじめ顔なじみになって自分が知っている部分やYouTubeなど自分が入りやすい形から勉強し始めることで「これ聞いたことある!」という脳みそ環境を作り出す。
・学生時代の勉強法は階段上に積み重ねていく方式、大人の勉強法は白地図の好きな場所から色を塗っていくイメージ(→学生時代はそもそも「これ知ってる!」が少ないからこその積み上げ方式、社会人はある程度「これ知ってる!」があるからそこに取っ掛りを見出す)
・週末2時間の勉強より1日10分勉強で、勉強と脳の間に連続性を作る
・脳が新しい勉強(情報)を受け入れて、好意的に働き出すまでには、およそ75時間程度必要→これを元に勉強スケジュールなど組む
・脳にとって作業しやすい時間(=パフォーマンス力が高いの)は20-50分。それに合わせて自らデッドラインを設定する。
・(やっぱり)アウトプットが大事。使いたい時にいつでも覚えたことを引き出せる能力。インプットの時点からアウトプットを意識して取り組むと尚いい。
・疲れているときこそ、勉強して脳の疲労をとる(今日一日刺激していない脳の部分を使う)。
例)デスク作業が多い日→英会話など人としゃべる勉強、面談が多い日→いわゆる座学で視覚系を刺激など。運動系を刺激するために適度な運動も◎
・日常生活で利き手以外を使うことで脳を刺激(歯磨きなど)
Posted by ブクログ
なにか勉強したいなと思い、その準備として読む。内容は既知のものが多く、値段に対し少し物足りない印象。子どもと違い大人は無意味記憶ができないため「覚える」より「理解する」ことを意識する必要がある。脳は怠け者で使わないとどんどん劣化するが、視覚・聴覚・感情・運動など様々な角度から新鮮な刺激を与えれば大人になっても成長可能。脳は自分の「好き」に最も反応するらしく、楽しい!と感じれば働きが良くなるようなので、オシャレな文房具買ったり美味しいカフェラテ飲んだりしながら自分のテンションを上げて優雅に勉強していきたい。
Posted by ブクログ
印象に残ったのは聴覚的に覚えるのが向いているのか、視覚的に覚えるのが向いているのかということ。
あんまり覚える時にそこを意識することってなかったけど、確かに言われてみれば耳から覚える方が向いていた。
言葉を逆読みする時に耳の音で考えるか、文字の羅列をイメージするのかという指標が興味深かった。