【感想・ネタバレ】あした、弁当を作る。のレビュー

あらすじ

朝、いつものように、母親がぼくの背中に触れる。いつものように「行ってきます」と答えて学校に行けばいい。それなのに、ゾクッと寒気がした。ぼくは自分の反応に驚く。
異変は続く。昼休み、母親が作ってくれた弁当を開ける。母親はぼくの世話をするのが生きがいらしい。おかずたちが、「おいしく食べて欲しい」とぼくにプレッシャーをかけてきて、一気に食欲が落ちる。でも、これはせっかく母親が作ってくれたお弁当。無理やり食べたけれど、気持ちの悪さは残った。いったい、ぼくはどうなってしまったのだろう?

中学生男子・タツキの自立心は、弁当作りへの熱意に変わる。冷凍食品を使えば、料理が得意でなくても弁当が作れるらしい。弁当作りの先輩・マシロにアドバイスをもらったり、幼なじみ・カホに相談に乗ってもらったりしながら、タツキは自分の弁当を作り続ける。しかし、母親には「タッちゃんはそんなにお母さんが嫌いなの?」、父親には「どうしてお母さんの仕事を奪うんだ」と責められ──。
両親が決めたことを守らないのは、わがままなんだろうか? 自分の弁当を作りたい気持ちは、どうしたらいいんだろう?

映画化もされた『お引越し』で知られる児童文学作家、ひこ・田中が描く、一風変わった中学生男子の反抗期。弁当作り、さらには洗濯まで!? ユーモアたっぷりに描かれる反抗期の心情、必読です!
【対象:小学校高学年以上】

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Posted by ブクログ

ネタバレ

思春期の少年が親からの自立に目覚めるまでの話。少年の心のうちが描かれていて、自分にもそんな時期があったなあと懐かしく思う。また、息子を溺愛する母親や家事を見下してあたかも自分だけが偉いかのように家で振る舞う父親など、今まで当たり前と思っていた狭い世界が広がった時、何かおかしいと気づく。
それまで立派だと思っていた両親や周りの大人の言うことに矛盾を感じたり、実は子供っぽいのでは?と気付いてしまうあの感じ。そこから離れたいけど未成年という経済的弱者ゆえ動くことができないもどかしさ。そういった少年の心情にフォーカスした小説は初めてだったので新鮮で面白かった。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学1年のタツキは、ある日、出がけに母親から背中を触られたことに、
ぞくりとしてしまう。
これをきっかけに、タツキは自分で弁当を作り、洗濯をし、
同級生と話し合いながら、自分に起きた変化について考え出す。
気がつけば、それはいつのまにか、家庭内の役割分担から
大人としての生き方にまで広がっていくって・・・
ついに、タツキは自分の家庭がバラバラであったことにも気づく。
でもタツキは言う。「それでも家族だ」と。

・・・あらすじを書けば、こうなるのだが・・・
魅力は、ここに至るまでのタツキを中心とする中学生のやりとり。
私の頃(アラカンですw)には、こんなに、しっかりした考えを持っていた子は
いたのかな?
昨今の子ども達は、大量の情報の中で生きているだけあって、
またプレゼンが授業の中に取り入れられているので
考え、意見を述べることになれているのかも知れない。
テレビのインタビューなどを聞いていても、いつの頃からか、
感心する受け答えが増えてきている。

ずいぶん話がそれたが・・・

この中学生の問題意識を、ちっとも飽きさせることなく、
つまり物語としてのおもしろさを喪うことなく
読ませるのが、ひこさんらしい。

タツキは、良い子すぎるキライガあるけどねw

できることなら、この家庭の数年後を読んでみたい。
タツキは、どう成長する?
友達との関係は?(マシロとカホとタツキとの三角関係勃発なんてねw)
そして何より、母ユキと夫との関係はどうなる?
イマドキ珍しく、昭和な夫婦関係で、しかも、とってもイライラさせられる二人。
読まなくても見えるような・・・

続編は、やっぱりタツキ主体でお願いします。

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2023年03月10日

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