あらすじ
今回の福島原発事故で放出された放射性物質の総量は約63京ベクレル(推計)。国内史上、かつてない量が放出された上、事故の終息は依然見えず日本は汚染され続けている。「残留する放射性物質」と私たちが共に暮らしていくのはこれからなのだ。見えない敵から身を守るにはどうすればいいか? 農作物や魚介類は今後どうなる? 被曝した後すべきこととは? 震災後にアクセス殺到の人気ブログを再整理。時系列の生々しい記録が超実践マニュアルとなった画期的な書。
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Posted by ブクログ
著者はテレビでも有名な武田邦彦氏ですが、第一種放射線取扱主任者の資格(けっこうな資格らしい)を持つなど、いわゆる、「危険厨」、「安全厨」のどちらでもない専門家ならではの偏りのない論調で、どのくらいで何が起こるか、どう広がるか、どう防ぐか、自分の被爆量の計算方法、その他我々市民が今後とるべき対策をわかりやすく語っており、まさに放射線列島サバイバルマニュアル的内容です。
また、ブログ記事を整理し時系列に並んでいるので、今回の原発災害でこれまで起きてきたことの記録にもなり、リアリティも感じられる必読書と思われます。
その他、以下主張の一部
・国の基準値(引き上げ後)の1年20ミリシーベルトなどは決して一般人にとって健康に影響がない範囲ではない
・福島市などの高線量地域を法律で定める「管理区域」に指定しないので政府・行政の違法行為である
・放射性物質の拡散は風向きがもっとも重要なのだから、気象予報で花粉情報などと同様に放射線情報をやるべきだ
・除染した土は福島(第一原発)に処理施設を作り戻すべき