【感想・ネタバレ】古代史のテクノロジー 日本の基礎はこうしてつくられたのレビュー

あらすじ

縄文時代に建てられたという、三内丸山遺跡の通称「縄文タワー」。縄文人は人力だけでどうやってこの15メートルの塔を建てたのか? 技術者である著者が精緻にそのプロセスを解説する。また、塔の目的は「狼煙台」であり、宗教上の施設ではなく、ヒスイの交易のために建てられた塔だと説く。さらに、近世まで奈良に「奈良湖」があったことを突き止め、奈良湖と大阪湾に通じる水路である「河内・大和大運河」など、重要な交通手段である水上交通に着目し古代日本の実像に迫る。「古代人は治水を考えなかった」という専門家ならではの仮説も提唱。 ●秀でていた丹後と出雲のハイテク技術 ●造船には高度の木工技術が必要であった ●六世紀、大和川では帆船が走っていた ●技術者集団としての渡来商人の実像 ●岡山・津寺遺跡の築港技術が19世紀オランダの技術に酷似 ●出雲大社はもともと「水飲み場」だった ●難波津――港ができるような地盤ではない

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙が三内丸山遺跡の塔の写真だったので建築系のテクノロジーの話かと思ったら随分違った。
どちらかというと水上交通の話だった。
でも古代における「治水」や「港」の見方が読後随分変わったように思う。
そして古代において水路がいかに重要だったのかというのも。
何でこんな所が地理的重要地になっているのか(またはその逆、有名な場所なのに他の場所に比べて何故劣っていたのか)古代の水路や水がどこまで来ていたか分かると見えてくる風景が変わって面白かった。

個人的には、地元の津寺遺跡が出てきたのが最大の興奮ポイントだった。
地元の博物館より説明が詳細で分かりやすかったです。

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2023年04月08日

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