あらすじ
戦争末期、疎開先の熊本の小学校に入学した少年は、川でエビやフナを捕り、山にメジロを追い、自然の豊饒さに夢中になる。年上の青年に憧れ、その技を学んで成長する日々。しかし少年はやがて大学受験のため勉強に励むようになり、都市と田園の生活に引き裂かれていく。生き生きと働く母と虚脱した父。敗戦に屈折してゆく兄。他に「南にありて」13篇を収録。熊本の川で過ごした黄金の日々が著者をつくったことが鮮やかにわかる、胸おどるエッセイ集!
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Posted by ブクログ
野田さんが少年時代から東京に上京して大学に入学するまでを綴った自叙伝。
少年時代から大学入学まで変わらず川遊びに魚とりが大好きでそに没頭って感じなところが、さすが野田さんすごくいいなあって思いました。
自分ももっと遊んで経験するぞー!
Posted by ブクログ
文庫版でなく単行本の方を読んだのだが、ラストの方に出てきた、日本人の女性、ヨシの人生が良かった。物言いも25歳の女性の物言いでは無い。自分も、同じ頃にあの様な意識を持って生きていただろうか。