あらすじ
倒れた涼月を心配する俺たち涼月家使用人一同を待ち受けていたのは、病院から戻った彼女のそんな言葉だった。苺さんによれば、どうやら涼月はなんらかの理由で八歳まで記憶が戻ってしまっているらしい。心配する俺たちをよそに、子ども涼月ことデレちゅきさんは、頭を撫でろだの一緒に寝ようだのと俺に懐いてくる。近衛たちとなんとか涼月を元に戻そうとする中で、俺たちは彼女の要望で遊園地に行くことになるが……!? 学園執事ラブコメ第8弾! パレードの夜に、揺れる鼓動は動き出す――。
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Posted by ブクログ
気を失って病院へと運ばれた奏は、精神に変調を来して、自分が8歳の少女に退行してしまいます。そして近次郎は、紅羽が前日に奏から預かっていたという手紙を受け取ります。近次郎とスバルが手紙の指示に従って奏の机の引き出しを開けると、そこには一枚のDVDが。DVDの映像に登場した奏は、自己暗示によって自分が8歳だと思い込むことにしたのだと話します。映像の中の彼女は、もとの自分に戻るために、8歳になった彼女の気が済むまで一緒に遊んであげてほしいと近次郎に依頼します。
近次郎たちは、奏の要望にしたがって遊園地で遊ぶことになります。ところが、そこで近次郎は、2人だけでデートがしたいとマサムネに告げられてしまいます。2人はこっそりお化け屋敷を抜け出してジェット・コースターに乗ることにしますが、そのことがスバルに知られるところとなり、近次郎とスバルの関係に亀裂が生じてしまいます。
その後、奏は観覧車で近次郎と2人きりになり、いっしょに遊べて楽しかったと感謝の言葉を口にして、彼の胸に飛び込み口づけを交わします。このことがきっかけで元の記憶を取り戻した奏は、近次郎とスバルを仲直りさせるために2人をパレードに送り出し、近次郎に「さよなら」と告げます。
パレードの夜、近次郎とスバルはたがいに謝りの言葉を口にします。そのとき、近次郎はふいに、スバルに対する自分の気持ちに気がつきます。彼はスバルに、「俺はおまえのことが好きだ」と告白したところで、次巻へ続くとなります。
物語全体の着地点がかなりはっきりと見えてきました。落ち着く先が見えてきただけにいっそう、近次郎の告白からマサムネの宣言に至るまでのラストの急展開に引き込まれます。
Posted by ブクログ
涼月家編の後編.
涼月奏の新たなる人格,デレちゅきさん爆誕!
「すずちゅきかなで 8歳!」
というわけです.
面白かったよ.
デレちゅきさんと一緒の布団で寝るジロー.
まさに体は大人,頭脳は子供.
で,みんなで遊園地に遊びに行って
マサムネ,スバル,カナデのそれぞれと二人っきりになるジロー.
ああもう,なんて.
そしてみんな素直になっちゃえば良いのにね.
Posted by ブクログ
マサムネがイイ。某ゾンビのトモノリとかと色々かぶってる気はするが、マサムネはイイ。
次巻はずっとマサムネのターンヽ(°▽、°)ノ
楽しみであります!
Posted by ブクログ
前の巻終盤で倒れた涼月奏が病院から屋敷に帰ってくると彼女は中身が八歳の頃に戻っていた。これに衝撃を受けた面々はどうにかしてもとに戻そうと奮闘することになる。
今巻では物語が一気に加速してきたなと感じる。奏が記憶を失った理由が判明したときはそんなのありかと読んでいて感じた。またついにジローが自分の気持ちに気づいてスバルにその想いを伝えた後のスバルの返事は意外なものでここからどのように二人の関係性が変化していくのか楽しみである。個人的には各人のジローに対する好意がより表面化してきたなと感じ、私としてはマサムネに頑張ってほしいと思う。次の巻は舞台を移し、また一波乱起きそうな気配がプンプンする。楽しみだ。