あらすじ
ラシード王の後宮で下働きをしているアーシェ。あるとき王の気まぐれで閨に呼ばれ、得意の物語で場を切り抜けて以来、すっかり王のお気に入りとなる。治世は安泰ながら早急に世継ぎを儲けることを期待されていたラシードにとって、素直で物怖じしないアーシェの存在は癒しだった。天涯孤独のアーシェもまた王の真心に触れ惹かれていく。やがてラシードはアーシェを愛妾に望み、アーシェもそれを受け入れるが……? 王様と側仕えの少年の溺愛アラビアン・ロマンス!!
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匿名
甘~い!w
普段がとても甘くて閨ではちょっと意地悪・・・ラシードくらいの意地悪なら可愛いもんですね!(笑)
二人がとてもあまあまで良かったです。後宮の方々が、きつく当たってこなかったのもホッとしました。
読んでてツライ作品は遠慮したいから・・・。
お約束のハラハラする展開はあったけれど、ものすごく酷い目に遭うこともなく。
良かったです。
面白い〜
アラビアンナイトの世界の様だった。寝物語をする事で王様に気に入られ、国政までうまく回る様になるってところが。それにしても、誰からも好かれる主人公くんだわ。
自分は召使いだと思っていたのに、そういう対象として認知される様になり、認められて活躍するハピエン。
アーシェの何と可愛らしいことと、そしてすごい才能の持ち主。周りを明るくさせるのは才能です。先には文化交流の架け橋として活躍するのが素晴らしい。ラシード王のスパダリ中のスパダリ、アーシェに出会ってから彼一筋だし最高のパートナーです。彼の為に故郷に屋敷を用意するなんて。アーシェが隣国に攫われる時に出会った元官僚と家族との触れ合いと再会には涙が出ました。余生は故郷で暮らせたのかな? 最後のお墓のくだりも二人が最後まで幸せだったことが嬉しい。
優しい物語
とても優しい物語だと思います。主人公の少年が王様に物語を語るという設定の小説を他にも読んだことがありますが、この作品はとても良かったです。
不幸な境遇にもかかわらず働き者で素直なアーシェ。後宮の下働きとして働きながら得意の物語で寵妃方に可愛がられ、やがてラシード王の癒しになっていきます。
第一寵妃マアディンがすごく懐の深い人で、素敵な女性です。後宮ものだと主人公が寵妃に意地悪されることか多いですが、この作品ではそんなことはありません。アーシェが可愛がられていたこともありますが、ラシード王のお人柄によるところもあったのではないかと思います。
物語の最後に、ラシード王とアーシェが生涯を共にしたことが分かるエピソードが入ります。幸せな結末なのですが、ちょっとだけ涙が出そうになりました。
Posted by ブクログ
美人でも身分もないけどその存在で周りを笑顔にさせる受け。名君として名の知れた王様攻め。問題は世継ぎが生まれないことだけ。後宮の下働きとして仕えることになった受けが持ち前の明るさと得意の語りで王様の癒しとして距離が縮まっていく展開がとても良い。妾さんたちも良い人ばかりでよくある奴隷としての不幸な目にはまったく合わず、安心して読めました。