【感想・ネタバレ】君は永遠にそいつらより若いのレビュー

あらすじ

身長175センチ、22歳、処女。いや、「女の童貞」と呼んでほしい――。就職が決まった大学四年生のだるい日常。その底に潜む、うっすらとした、だが、すぐそこにある悪意。そしてかすかな希望……? 芥川賞受賞作家の鮮烈なデビュー作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしいタイトル!内容も当然良かった。
ストーリーについては正直あまり覚えていないけれど、雨と泥と森とコイン。そして大きな熱意を感じたことは覚えている。全ての良い本に言えることなのだが、文章だけでここまで人の心を動かす事が出来るのかという感想を持つ。この本を読んで人生は確かに変わった。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでよかったし、この作品を読んで心から「良かった」と思えることが誇らしい気さえした。

ユーモラスな語りと人間味あふれる人物たちの人間模様はエンターテイメントとしても成立していて、でも、どうしようもなく現実と地続きだ。
女版の童貞・ポチョムキンを名乗る主人公は女性らしさを排した振る舞いをするのだけど、一方で彼女はどこまでも女性であることに自覚的である。男性から性的に求められることはなくとも、彼女は常に「男に殴られれば勝てない女性という肉体の弱さ」を噛みしめている。

そういった原体験による主人公の原動力を安易な男女差に押し込めないことが、本作品最大の魅力だろう。

改題である「君は永遠にそいつらより若い」は、非常に意外な「君」に語り掛けられているという驚きに満ちていて、素晴らしい。一方で改題前の「マンイーター」もこの作品の核を感じる。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

京都の大学舞台の、卒業手前の女の話。
同級生河北の彼女のアスミを泊め、河北は彼女が腕を傷付けていると告白し、適当なことしか返せないわたしにキレる。アスミの授業に代わりに出ることを頼まれ、そこでイノギと出会いノートを貸す。
一方わたしと一度だけ飲んだ穂峰が自殺したことを同級生吉崎から聞く。彼は行き場のない少年を匿って警察に捕まりかけたことがある。一方わたしが公務員の福祉課に就職したのは昔ニュースで見た行方不明になった男の子を探すため。
イノギと仲を徐々に深めるが、一緒にいるときに河北から電話がありアスミの腕を切ったという。わたしはイノギとともに救急車を呼ぶ。
イノギはわたしとセックスをした夜、中学の頃男に殴られたときのことを語る。わたしはイノギのことが好きであると悟る。
吉崎に連れられ穂峰の家に行き、彼が匿っていた少年を救う。
わたしは就職後祖母が亡くなったのを機にイノギに会いに行き、彼女が事件に遭ったとき武器にした自転車の鍵を探す。

腕を切った人でも事件に巻き込まれた人が主人公でもない。話の本線がずっと続くわけでもなく、何が本線なのかもずっと明かされることなく、イノギの事件は後半に急に描かれ、主人公が穂峰が匿った少年=昔ニュースで見た少年だと疑っている描写もなく、関係ない人物もたくさん出てくる(バイト先の巨根のヤスオカなど)不思議な構成。でもそれで個々人があらゆることに苦しんで生きているのが自然と伝わってくる。
関西弁の会話でユニークさも随所にあり、まるで本当に大学時代起きたことのように読める。

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2026年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

衝動を描くのがうまい作家だと思った。どうしてそうしたのか分からないけれどもそうした、という行動の描き方。大学時代の、利益でもなんでもないのになぜか付き合って不利益を被る、あの感じ。読んでいて自分の過去を思い出した。
最後にホリガイが男の子を助ける場面は、ただの衝動ではなくて、大切にできなかった誰かの代わりに誰かを助けようとする意志のようなものだった。この作者にとって、それが大事なことなのだと思う。
イノギさんとホリガイの関係については、まだうまく言葉にならない。ならないこと自体が、自分にとってのこの本の意味なのかもしれない。

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2026年04月02日

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