【感想・ネタバレ】藤井聡太はどこまで強くなるのか 名人への道のレビュー

あらすじ

「負ければニュースになる」ほど強い藤井聡太五冠。果たして史上最年少名人記録は更新されるのか? 現記録保持者にして第十七代永世名人となった著者が、さらなる進化を続ける藤井将棋と過酷さを増す将棋界のいまに迫るとともに、棋士・将棋界にとっての「名人」とはなにかを自らの経験も含め明かす。


構成

第一章 最高峰を極める
既成概念を覆す強さ、偉大な記録が才能を育てる、名古屋将棋対局場という追い風 etc.

第二章 王道の将棋
番勝負での圧倒的強さ、読みの速さと深さで「二度負ける」、棋士のピークは二十五歳か etc.

第三章 過酷な戦い
長く活躍できるのが名人の条件、ネット中継が将棋を変える、クラスによって変わる戦い方 etc.

第四章 「打倒藤井」戦略
王道に勝つための戦い方、藤井さんが強いから勝てた、若手ホープの追い上げ etc.

第五章 史上最年少名人への道
弱かったら負けたらいいんや、中原先生との挑戦者決定戦、弱い名人から並の名人に etc.

第六章 巨星の軌跡
木村義雄名人宅への訪問、大山康晴という巨大山脈、羽生世代という大きな塊 etc.

第七章 最前線の攻防
将棋が面白くなっている、すべての駒が守り駒と攻め駒になる、終わりのないAI研究合戦 etc.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

谷川浩司十七世名人による2冊目の藤井聡太論。現在行われている名人戦を制すれば、7冠と史上最年少名人になるというベストなタイミングでの刊行となった。執筆当初はまだ、名人戦の挑戦者になる可能性は高かったかもしれないが、まだはっきりしていない状況だったことを思えば、出版社の戦略眼だろう。藤井聡太を攻略するには、という論考が興味深く、過去と現在の将棋の違いに触れているところも面白かった。

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2023年05月04日

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谷川浩司による藤井聡太論の2冊目。

中学生棋士で一世を風靡した天才棋士による分析は、藤井評以外も含め面白かった。

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2023年03月06日

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谷川浩司先生の藤井聡太先生本の第二弾。今回は藤井聡太先生の強さ分析以上に名人戦、順位戦における対局者の心理状態が細かに描かれていて興味深い。私が将棋を見始めた遥か昔の逸話などを知ることができて面白かった。月並みな感想だけど勝負においては実力が全てだけど、ある意味選ばれし勇者には運が味方したりするんだなぁと思った。

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2023年02月25日

Posted by ブクログ

藤井聡太五冠に関する記述がメインだが、谷川九段が名人になった頃の話や、亡くなった大棋士の思い出などが書かれている。興味深かったのは、藤井聡太五冠に、トップ棋士たちがどう挑んできたかについて書かれた部分。ある棋士は、藤井五冠に持ち時間を費やさせる方法を採り、別の棋士は、二番手、三番手の手筋を考えておき、優位な展開に持ち込むという。将棋ファンにとって、見る楽しみが増す本だと思う。

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2023年02月08日

Posted by ブクログ

藤井聡太七冠(2025/3現在)の話だけでなく、というよりもそれは一部で、多くは将棋界全体のこと、歴史、名人戦の重みや騎士の取り組みについて書かれていた。それはそれで大変に興味深い内容だった。
谷川浩司・永世名人も超一流であるのだけれど、それは控えめな筆致である。しかし、ときおり抑えきれずに見せる自負も面白い。

藤井七冠の異星人のような棋力を改めて感じられた。
また、本人の努力と才能の大きさはもちろんであるが、周りのサポートも助けとなっている。とくにトヨタのそれは、体力面だけでなく気力・棋力向上の麺でも大きい。移動はとかく時間が取られ、将棋の勉強の効率にも影響するだろう。

現在の将棋がトータル・フットボールのような趣になってきている話も面白かった。ずっと昔から研究されている将棋といえども、進化し続けるのだなあ。

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2025年03月01日

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個人的に尊敬する偉人の中に羽生善治がいるものにとっては、藤井七冠は目の上のタンコブ(良い意味で)。
将棋が好きで藤井七冠の試合も見るが、正直レベルが違う。
タイトル戦ではまず負けないのではないか。
何とか羽生九段に一矢報いてもらってタイトル100期を獲得して欲しい!
読み終わってそう思わずにはいられなくなった。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

藤井新名人が破るまで40年間最年少名人の記録を保持してきた谷川17世名人による著。

あとがきにあるとおり「名人戦と藤井聡太をテーマに将棋界の過去から現在、そして未来」について考察されている。

将棋界における「名人」の重み、藤井新名人の異次元の活躍が切り拓く将棋界の未来、さらには谷川永世名人の人柄が伺われる好著。

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2023年06月19日

Posted by ブクログ

藤井聡太さんの活躍にはいつも驚かされています。発言する言葉も、普段聞かないような言葉で表現をされたりと可能性の大きさが感じられます。将棋には疎いのですが、この本で棋士の方の心構えや大変さがよくわかりました。

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2023年03月27日

Posted by ブクログ

半分以上谷川さん自身の話だった。
それが面白くないとかではないけど、タイトルの意味は⁇となってしまう。

ただ、防衛戦に対する考え方が"スーパーシードで決勝戦から出られる"から、"ありがたい"と思えるところに藤井さんの凄さが伝わってきた。

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2023年01月27日

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