【感想・ネタバレ】ドルがなくなる日 迫り来る中国・人民元の足音のレビュー

あらすじ

とうとうドルの終焉に向けてカウントダウンが始まった! 衰弱し始めたドルを延命するため、米国は近年世界中を巻き込んでさまざまな手を打ってきた。しかしリーマンショックは、それらの試みを粉みじんに吹き飛ばしてしまう。通貨とは、現代が産み出した危うい時限爆弾である。ドルがいつ、どんな風に終焉を迎えるのか、そのあとの基軸通貨はどうなるのか。野望と陰謀うずまく国際経済の舞台裏を、気鋭の経営コンサルタントと経済小説作家がタッグを組んで暴く、国際経済サスペンス!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

基軸通貨としてのドルを、ポンドの凋落にまで遡りこれまでの経過を冷徹に分析し、基軸通貨の未来を占う。双子の赤字を膨らませ衰退し続けるドル。中国とアメリカの切るにきれない相互補完関係。中国の一見過剰とも思われる投資を遥かに凌駕する貯蓄率。覇権を争おうとする通貨もなく、いまだ基軸通貨としての地位を保ち続けてきているドルの不思議を様々な視点から演繹。アジア、ロシアの通貨危機。アイスランド、ギリシャの国家的危機の歴史と背景にも触れられており多岐にわたる学びがあった。終章以外はしびれるような興奮があった。終章は蛇足なばかりか本書全体の格調さえ貶める拙劣な三文小説。本文が良かっただけにまことに残念。不自然すぎて激しい違和を覚えた。

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2012年07月06日

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