あらすじ
近年激動する経済情勢下に、ビジネスマンのみならず、あらゆる階層の人たちは自らを磨き、学ぼうとする意欲とその必要性に迫られている。その中で、普通のハウツウ本では容易に身につかない知識の習得と発信できる知恵を、何とか得てみたいとの願望が根強いのが実状だ。
本書は、寺島実郎氏、小飼弾氏、小山龍介氏など知的生産のスペシャリストとして高名な20名の、書斎やオフィスを訪ね、「知の構想」現場を取材。彼らの「知」に対する熱い思い・視点は、向上心の高い読者の知的生産のための指針と大きなヒントとなるはずである。
※本書は2009年12月に東洋経済新報社より刊行された『知の現場』を電子書籍化したものです。
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型を選ぶための一冊です
電子書籍という事で、過去になった著名な実績の残せる仕事術を実証している20人の、仕事に対するこだらりや、時論自説※体験談等からですが、それらを知る事が可能で、電子書籍というのには、丁度良いと、思って、かつての出逢いや、御縁の御礼も兼ねて、購入して読んでいます。
迫力が違っていますが、知的生産最前線に立ち上がって、大きな志や、夢に向かいチャレンジしている方々の作品が、こうして、読めるようになり、感謝しています。
20人の仕事術が、あるので、自分を軸にして、高い成果と、新しい時代のトップリーダーの知的生産技術は、憧れで、とにかく読んで少しでもモノにしたいです。読み方により、その人の仕事術も、自信が持てるようになれば良いと、自他共に願った、読書感想でした。ありがたい作品です。2009年刊行の本の電子書籍Verです。私は、強くお勧めしたいなと、思っているので。※産みの苦労も、察することですので。感謝です。
Posted by ブクログ
そもそも「知的生産」とは?それは人によって「よりよく生きる」ことであったり、「問題解決」や「新しいアイディアの創出」であったりする。現在の代表的な知的生産者がどのような手法・考え方で知的生産を実践しているかをインタビュー形式で掲載。今後自分がアウトプットを増やしていこうとする際に非常に役立つ本。
Posted by ブクログ
今、知的な本を多数出版されている方々が21人も語られるインタビュー集。
・自分はどうやって時間がない中、
工夫をして著述や仕事をこなしているのか、
・豊かな生き方とは何か、
など、私の知的好奇心を満たしてくれる内容が盛りだくさん。
生き方に関する名言も多く、
山田真哉さんの項目の老子の話を読んで感動し、
新井満さんの「自由訳老子」を購入して
道(Dao)の生き方を参考に人生を見直してしまったほど。
リスク管理やITを活用して生活を豊かに効率化する方法など、
現在の日本の知性の最先端を垣間見てわくわくした。
この本一冊だけではもったいないので、
登場する著者の本も同時に読んでみるとさらに理解が深まりそう。
山田さん他、久米さんや久恒さんの本などをさらに書いたし、
ただいま理解を深めるために読書中。
知研(知的生産の技術研究会)の会員になり献本していただいたのだが、
なんとも充実した一冊でした。
読みやすいのに内容は盛りだくさんですよ。
Posted by ブクログ
"さまざまな場で活躍中である著名人の知的活動の一端を覗ける本。刺激を受ける。
とくに刺激を受けた人を列挙すると
・寺島実郎氏(問題解決、仮説)
・北 康利氏(イーグルアイ)
・松田忠徳氏(掘り下げろ)
・昇地三郎氏(103歳で現役)
・松山真之助氏(消防士カレンダー、妄想力)
・田中靖浩氏(落語に知)
これらの人たちの習慣、行動、思考法、などを取り入れることができる本というツールの素晴らしさを実感する。"
Posted by ブクログ
本書を編集したNPO法人知的生産の技術研究会は、文字通り、日本において“知的生産”というコンセプトを広く知らしめたベストセラー『知的生産の技術』(1969年)の著者である故・梅棹忠夫氏(1920~ 2010年)を特別顧問として1970年に発足し、 “知的生産”をテーマとする勉強会や本の出版を行ってきた団体で、本書はその創立40年を記念して企画・出版されたものである。
本書に登場する21人はいずれもビジネスの現場の第一線で活躍するプロたちで、私も、寺島実郎、奥野宣之、北康利、樋口裕一、小中陽太郎、小山龍介、山田真哉、原尻淳一、小飼弾の各氏らについては著書などを読んだことがあるが、これらの蒼々たる知的生産者が、自分の生き方、知的生産の技術を公開しており、上記のような背景・歴史をもつ知的生産の技術研究会だからこそ可能であった企画といえ、非常に贅沢な内容である。
私が特に印象に残ったのは以下のようなフレーズである。
寺島実郎~「要するにまずコア(中心・中核)となる問題意識があって、そこから枝葉のように拡散して拡大していって、それから収斂してきて、相関というものが見えてくるようになります。」
久保田達也~「最先端、一流、本物に触れているときこそが知の瞬間の現場だと思う。」
久恒啓一~「日本には「百説」という言葉があって、何でも100を超すとあるレベルを超えるといわれています。」
久米信行~「もっと頭と心を柔らかくするためには、いつもの守備範囲の外、想定外の領域で情報収集と発想を行う機会が重要です。・・・要は「昨日と同じ今日」「去年と同じ今年」を繰り返しているとネタに詰まって書けなくなるのです。」
田中靖浩~「便利な道具に頼りすぎることは、知的活動を道具に束縛されることだ」
小飼弾~「周囲の期待どおりに動いたのだとしたら、周囲の期待で完全に私をエミュレート(似せて機能させること)できて、私の存在価値そのものがなくなってしまいますよね。世間をどれだけ裏切れるのかが私の価値です。」
「知の職人」たちの思考・生産術を垣間見ることができる一冊。
(2010年1月了)
Posted by ブクログ
目的を果たすためのプロセスは人それぞれ異なる。他者と比較したり、他者を目指すのではなく、自分が何で一番になるのかを決め、それに向けて自分に合ったインプット・アウトプットの型を修得・確立し、継続することが重要。情報や他者の考えは参考にすれば良いが、自分の頭で考える時間をどれだけ作れるかが成長を左右する。
Posted by ブクログ
知的労働者が現代の産業を支えているのは間違いない。そのエリートたちに丁寧なインタビューを行い、知の現場とは、知的生産過程や思想をそれぞれ図解しまとめあげた本。NPOとして知的生産啓蒙に取り組んでいる、気になる会社(*☻-☻*)
Posted by ブクログ
インタビューから構成。それぞれに登場人物の考え方の筋道を示す図が掲載されていて分かりやすい。こういう図がスラスラ描けるようになれたらいいな、と思った。
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知の賢人たちの仕事場に訪れて、仕事感や知的生産についてのインタビュー。
小山龍介氏や奥野 宣之など若手のビジネスマンに人気の方も登場されていたので、ちょっと読んでみようかな、という気になるかもしれない。
個人的には、小飼弾氏のインタビューが一番印象的であった。
型を知りながら、それにとらわれない「在り方」はまさに職業:小飼弾という感じである。
知的生産の定義、捉え方も人それぞれと感じさせてもらえた一冊。逆にあたらしい「テクニック」などはない。
有名な著者の哲学に興味がある方はどうぞ。
Posted by ブクログ
しいのみ学園園長 昇地三郎
重大な3つの教育原理
「予見の原理」先回りして手を打つ。子供の習性が分かっていれば慌てることがない。先を見ることが大切。
「賞賛の原理」褒めるのに母親が褒めるようなことをしたらダメです。先生は波高く底のところで褒める。目をつぶってでも褒めるのが意欲を高める秘訣です。
「自信の原理」簡単なことでも物事を最後までやり遂げると、完成の喜びを経験でき、子供の自信につながります。
Posted by ブクログ
知の現場というほどの場所を持たず、
また使ってもいないからか全体的に世界が違う感が漂い、
あまり共感できるものがなかった。
望月照彦氏の
「情報整理よりばらまいておく」
というのが斬新でした。周りの人間にもばら撒いて、
必要なときにその人に聞く。
また結果を気にせずにアウトプットをまず出す。
という意見も多かったので参考にしたいと思います。
Posted by ブクログ
梅棹貞夫の知的生産の技術の研究会、40周年の記念の本。
「要するに今私たちも含めて、年々歳々若い人達は「圧倒的な不条理」に向き合ったことがない。」
「情報収集というのはその相関の中で無限に拡大していく関心と好奇心を持ち続け問題意識を絶えず、その時代のテーマに引き寄せて収斂させていく、という緊張関係のなかでしかできないことなのです。」
「人のコミュニケーションとリスク管理」
「知識、常識、見識、美意識、発信、受信、共振、疑心、確信」
「株をもらって守りに入るより、ガレージから商売を始めている人のほうが眼は爛々と輝いているように、ボクにはそれがいい。ワクワクすることが好きだ。」
「日本には百説という言葉があって、なんでも100を越すとあるレベルを超えるといわれています。」
「無理な仕事を引き受けることが時代管理の達人への道」
「早引けを せし教え子は 田にありて
夕日を浴びて 稲を刈り居る」
「日本ではシリコンバレーでは寝る間も惜しんで働くという雰囲気がありますが、シリコンバレーでは誰もが楽しげに仕事をしていた印象的でした。」
「本を2年間出していませんが、それも世の中の声が聞こえてこないからです。」
「日常的に、これは必要だな、面白いなと感じたものは、確実に押さえます。ストックする場所DBは用意してあるので、そこに入れるだけです。」
Posted by ブクログ
人物のレファレンスとして読んだ。
10ページの紹介文だけでは十分に理解できないので、関心を持った手法については、その人の著書をあたればよい。
<第1章 書斎派の人々>
・多摩大学学長・日本総合研究所会長 寺島実郎
・作家 奥野宣之
・作家 北康利
・多摩大学教授 樋口裕一
・武者リサーチ代表取締役 武者陵司
・都市プロデューサー 望月照彦
<第2章 フィールド派の人々>
・札幌国際大学教授 松田忠徳
・作家 野村正樹
・IT教授 久保田達也
・多摩大学教授 久恒啓一
・久米繊維工業株式会社取締役 久米信行
・しいのみ学園園長 昇地三郎
・作家 小中陽太郎
<第3章 出会い派の人々>
・グリーンホールディングス株式会社 小山龍介
・公認会計士 望月実
・日系商社米国代表駐在員 松山真之助
・弁護士 舛井一仁
<第4章 場所を選ばない人々>
・公認会計士 山田真哉
・マーケティングプランナー 原尻淳一
・公認会計士 田中靖浩
・ブロガー 小飼弾
Posted by ブクログ
いろいろな業界、肩書きの人が何を持ってどう考えているか、どう問題とせっしているか、その考えの一端にふれることができた。
でも男性だけだったのは、ざんねん・・・
Posted by ブクログ
エッセンスは以下のとおり。
知識生産とは問題解決だ。
不条理に対する怒り、問題意識が知識生産活動につながる。
アウトプットのためには、とにかく書いてみること。
語学では基本文を覚え、後は臨機に変えていく。
テクニック覚え、型を身につけ、後は応用。
違った視点で考えよ。
ウォールストリートジャーナルを読め。
英語は必要。日本は閉鎖社会で世界情勢に対応できていない。その現況はハイさ的なマスメディアにある。
徹底してアメリカの資本主義ロジックを学べ。
歩くことは、脳の活性にとっても大切なことだ。
今は情報収集よりも、いかに取り入れるか、情報の切り捨て方が大事だ。
思考では視座が大切。
知識生産とは謎解きだ。
管理規制がIT活用に機会を奪っている。
タイムマネジメントできないと仕事にならない。
能力を超えた仕事を引き受けて、初めてタイムマネジメント能力が身につく。
とにかく書いてみる。
経済月刊誌「tumble」を読め。
文章は重一kたことをどんどん書くこと。辞めたら駄目だ。
読みやすいように段落は5行以内にする。
情報は質より量。いつか両画質に転化する。
継続するためには、ルールは最低限度にしなければならない。