あらすじ
カンボジアに学校を! 向井理主演映画原作
向井理主演で2011年秋に公開される同名映画の原作ノンフィクション。医大生の甲太は受験勉強をして大学に入ったものの平凡な日常に疑問を抱いていた。そんな彼が、<150万円を寄付すればカンボジアに小学校が建つ>というパンフレットを偶然見かける。「これだ!」と感じた甲太は、仲間を募り、クラブでのイベントを企画して、何とか150万円の捻出をはかろうとする。それと同時にカンボジアにも出かけ、売春宿で働く少女たちやエイズの問題、地雷除去やゴミ山で暮らす人たち……などの過酷な現実に触れ、自分たちとのダメさ加減と正対することになる。けっしてきれいごとだけを書いているわけではない彼らの行動は読む者に勇気と元気を与えるものとなっている。笑って泣けて考えさせられる青春ストーリー。 TV「王様のブランチ」でも取り上げられ、“いま、自分に何かできることは?”と多くの人の共感を呼び、話題沸騰のノンフィクションを電子化。
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Posted by ブクログ
なるべく飾らないように考えていることを本心で語ろうとしている印象。
人間何らかのことに対して同情や可哀想だと思う心があるけれども、それを見て見ぬふりをする人が圧倒的に多い世の中だし、そのことを改善しようとして行動している人だってそれ以外のことも普段当然考えている。
この本は「僕は性欲もあるしワンチャン狙いたいしもっともっと遊びたいと思ってる普通の大学生だけど、それでも発展途上国に学校建てることができた。学校なんか建てちゃうのは普通の人には決してできないことだと思わないで、行動しようと思ったら行動してみたほうが良いんじゃないかな」ということを遠まわしに書いているのかな。
面白いけど二回読もうとは思わない。
Posted by ブクログ
<感想>
葉田さんの見たまんま、感じたまんまの表現がとても気持ちいい。
カンボジアに行ったことを思い出した。子供達の笑顔、家族を思う心、勉強熱心さ。今の自分、自分らしく生きていないほとんどの日本人。一体、地球はどうなってて、何をしているのだろうと不思議に思った感覚。
「今を生きる」感覚はあの経験も大きかったな。生きる間、他の誰かにどれだけのことを残せるか。これに生きる自分を再確認できた。
本を貸してくれた友人に感謝!
<心が動いた表現、文章>
・人を救うということは、自らが力を持つということなのだろうか。自らを磨くということなのだろうか。
・僕らは近い将来、社会人になる。
いったい、僕たちはどんな大人になって、誰を愛し、どんな人生を送るのだろうか。
今すぐに答えなんて出さなくたっていい。
日々を無駄にすることなく、今を思いっきり楽しめばそれだけでもいいような気がした。
・本当はいつも目の前にある「普通」に感謝して生きれていけたら最高だろうなと思った。
・もうキレイな自分はあきらめよう。欲望にまみれながら僕は生きている。だったら僕は間違ったならそれを正して、人に嫌な思いをさせたなら謝って、何かを考えながら、いい人と悪い人を行ったり来たりしながら素直に生きていけばいい。
・僕はこの人生を思いっきり生きてやります。自分が死んだときに「あーいい人生だった」と思えるように、今を、この瞬間を思いっきり生きてやります。
Posted by ブクログ
あまり量がないのですんなり読めた。
ボランティアボランティアとは言いつつ一方では私欲に走る部分なんて、素直で人間らしくてウソがない感じがした。
彼がカンボジアに興味を持つこと足を運ぶことからすべてが始まっており、それが彼の人生観を変えたんですね。
自分もそういう経験してみたい。一歩踏み出してチャレンジしてみよう。
Posted by ブクログ
成したことも素晴らしいけれど、そもそも始めるきっかけ、一歩踏み出す気持ちが大切であることがよくわかった。
著者も、自分が普通で、特別な人間ではないこと強調している。でも、きっかけを逃さなかったこと、それを貫いた行動力と信念、その活動が現在も続いていること。尊敬する。
何事も情報を集め、よく検討してから実行する性格で、「奉仕」とか、「愛」だとか、そんな言葉が恥ずかしい私にとって、とても羨ましかった。
「これが自己満足でも、偽善でも何でもいい。~日々を「なんだかなぁ」と思いながら過ごすのはやめにしました。グダグダ言う前に僕は行動してやります。~」