カンボジアに小学校を建てるために奔走した大学生のノンフィクション。
カンボジアに小学校を建てようと思ったのは、カンボジアの現状を知り使命感に目覚めたからではなく、たまたま150万円の寄付でカンボジアに小学校を建てることができるというパンフレットを見たから。そして熱中できる何かが欲しかったから。
そ
...続きを読むんな切っ掛けで始めたことを人は非難するのだろうか。いや、素敵なことだと思う。「何か」やりたいの何かが、たまたまカンボジアに小学校を建てることだった。
そのための150万円をどうやって集めるか? クラブイベントで稼ごう。どうやってイベントに人を集めるか? クラブに行ってナンパして集めよう。
そんな行動を人は不謹慎というだろうか。いや、素敵なことだと思う。自分ができることを自分で考えて自分で行動する。
行き当たりばったりかもしれない。思いだけが先走りしているかもしれない。でも行動できることが素敵なのだと思う。
実際にカンボジアに行き、想像の枠外にある現実を見る。自分の行動で何が変わるのかと打ちのめされる。
でもだからと言って諦めるのでなく、だからと言って心改めるわけでもなく。そこも素敵なのです。東京の普通の暮らしを満喫し、普通であることの素敵さに感謝する。
最初から最後まで普通のイマドキの大学生。そんな彼らが無茶苦茶だろうが何だろうが150万円集めて、カンボジアに小学校を建ててしまうのです。
やりたいという想いを継続させ達成させてしまうのです。
自分ができることを自分で考えて自分で行動する。
そんな素敵なことがあるでしょうか。