【感想・ネタバレ】殿様を襲った「明治」の大事件のレビュー

あらすじ

殿様は、明治をどう生きたのか 多くの藩に起こった混乱と騒動

幕末、多くの殿様たちは二六〇年以上続いた江戸幕府が、まさか崩壊するとは思ってもいなかっただろう。しかし、長州征討で天下の徳川家が敗北し将軍・慶喜は政権を返上(大政奉還)、新政府は武力で全国を統一(戊辰戦争)してしまった。
こうした激動のなかで、多くの藩が時代に即応できず混乱を来し、なかにはお家存亡の危機に陥った殿様たちがいた。
たとえば、藩の尊王攘夷派が暴走し、新政府の転覆をはかったことで、お家をつぶされた久留米藩主・有馬頼咸。大量の贋金をつくったことが発覚し、見せしめとして処罰された福岡藩主・黒田長溥。家臣たちに監禁され、毒殺の有無を確認するため墓をあばかれ解剖された相馬中村藩主・相馬誠胤。改易状態から新天地での開拓に成功した名門仙台藩の亘理伊達邦成など。
知られざる明治の大事件と翻弄された殿様たちの人生を追う。

シリーズ累計12万部突破!『殿様は「明治」をどう生きたのか 1・2』、『お姫様は「幕末・明治」をどう生きたのか』に続く人気シリーズ第4弾!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

久光と伊達の話以外はほとんどもしくは全く知らない話ばかりだったのでとても面白かった。特に板倉がこんなに熱いとは知らなかった。著者の文章も平易で読みやすい。

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2023年04月06日

Posted by ブクログ

 明治維新は多くの殿様たちにとって激動の時代だった。版籍奉還、廃藩置県により彼らは領地と権力を失い華族としての新たな道を歩むことを余儀なくされた。
 一夜にして「殿様でなくなる」ことは難しく旧藩士たちの生活や誇りを支えようと奔走する者もいた。中には事業に失敗し没落する者もいたが新時代に適応し成功を収めた者もいる。
 時代の変化は厳しく殿様であり続けることができなかった彼らの姿に変革の波に翻弄される人間の姿を見る。

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2025年02月28日

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