【感想・ネタバレ】予告探偵 木塚家の謎のレビュー

あらすじ

予告状を勝手に送りつけては謎を解くと宣言し、木塚を連れ回す傲岸不遜な探偵・摩神尊。例によって木塚が無理矢理同行させられた先は、装飾から調度に至るまで全てが猫モチーフにまみれた異様な館だった――(「カタコンベの謎」)。空前絶後の予告探偵・摩神が、連綿と受け継がれる血脈に潜む五つの「謎」を解く、異色の連作短篇集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

罪ある者は心せよ。
すべての事件の謎は我が解く 摩神尊

予告状の文面が、死ぬほど格好いい。
久しぶりに読んだら、初めて読んだ高校生のときに、死ぬまでに一度は言ってみたいと思ったのを思い出した。
謎を解くと予告する摩神が不遜でとてもいい。
やはり探偵はこうでなくてはと思わせる謎の説得力がある。
謎を解く摩神とそれに巻き込まれる木塚を結ぶ線は何を指すのか。
病と評する彼は観測して見守ることで、事件の謎だけに向き合わなくて済むのかもしれない。
「君は木塚の家に生まれたことを、感謝するべきなんだよ」と笑う摩神が何故かとても優しく思えた。


「摩天楼の摩、神仏の神、尊重の尊、すなわち、天に届かんとするほどの徳と神のごとき英知を持った尊ぶべき人間だ」

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2025年10月01日

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