【感想・ネタバレ】アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へのレビュー

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Posted by ブクログ

かつてヨーロッパの最貧国と呼ばれたアイルランドがいかにして、人口あたりGDP世界第2位の経済大国へ成し上がってきたのか。そこには、タックスヘイブンや外資誘致、教育水準の安定という表面的な側面だけでなく、イギリスからの支配に苦しみ、IRAを筆頭に暴力と貧困に苦しんできた負の歴史が大きく関わっていた。新勢力のシン・フェイン党や、伝統的なカトリック的価値観を受け継ぐフィアナ・フォイル党、中絶や避妊をめぐる価値観の対立、イギリスの隣にありながら、全く異なる文化と歴史を育んできたヨーロッパの老大国の現代史を概観できる貴重な一冊。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

政治面は兎も角、経済面でここまでの成長(一人当たりGDPが世界2位)を見せているとは思いも寄らなかった。頭の中の情報も更新していかなければいけない事を痛感。

ECやEU加盟の恩恵を最も受けたのはアイルランドではないだろうか?加入時点では国民賃金が低かった事が優位性をもたらし、英語が話せる事や当然優れた仕事を行う人が多かった事に加え、法人減税という少なくともタイムリーな経済政策の成功等も重なり、ケルティックタイガーと呼ばれる経済成長を成し遂げた。

日本が学ぶ事は沢山ある。

喜久屋書店阿倍野店にて購入。

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2022年12月17日

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