あらすじ
高岡英夫の武道論シリーズ第3弾。人類史上に燦然たる光輝を放つ天才・英雄・名人に対し、巨大な歴史と社会の波のまにまに漂う無数の平凡な人々。はたしてこの違いは一体どこから生まれてくるのか? 組成物質と構造自体に違いがないにもかかわらず能力に大きな違いがあるのはなぜか? それは人体というシステムを運用する別次元のシステムの違いに由来する。その別次元のシステムとは、ディレクト・システムである。本書では、人類史上の英雄・天才・名人達の具体的なディレクト・システムを徹底分析し、その極秘情報を公開。また黒田鉄山、Nidoさん、カール・ルイスの本質力の比較や、針ケ谷夕雲以下4代にわたるディレクト・システム解析から無住心剣術の具体的な術技の全容解明を行い、ディレクト・システム理論を様々な方向から論じる。人類史上最大の遺産を公開する“衝撃の一冊”。
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匿名
「極意と人間」と並ぶ、著者の身体意識論の黎明期の集大成の一つ。極めて斬新で雲をつかむような内容を直球で伝えてくれる貴重な時期の書籍。のちに発表され好評を得る「究極の身体」ですら、とてつもなく手加減され、受容しやすいようにハードルを下げられていたことが分かる。氏への理解において最大の壁である「超越揮観」については、これらと「極意要談」で触れられており、これが受け入れられるのは現在では無理と言わざるを得ないが、実際に本当に検証され再現性があるのだから仕方ない。もしこれが社会、文明に定着することがあれば、人類史のターニングポイントにすらなりうる内容である。