あらすじ
死者のすべてが結晶となった『本』が眠る、バントーラ図書館迷宮書庫。その一角に、かつてはハミュッツ=メセタと並び、エリートとして将来を嘱望(しょくぼう)されていた蟻(あり)使いの武装司書・モッカニアが住み着いていた。ある日、モッカニアは迷宮書庫を占拠し、武装司書に反旗を翻(ひるがえ)す。その裏には、神溺(しんでき)教団の手先と謎に満ちた一人の女性がいるらしく…。『本』をめぐる、美しくも儚(はかな)いファンタジー。スーパーダッシュ新人賞大賞シリーズ、渾身の第3弾!!
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Posted by ブクログ
戦う司書シリーズ3冊目.
今回はハミュッツとどっちが強いかわからないと評判の武装司書,モッカニアが大活躍.
そしてダイバーが当て馬過ぎてアレ.
まぁ,コイツはコイツで余計なことをしようとした報いってやつですかね?
今回も面白かったな.
というかこのシリーズは一冊で話が終わるのがいいね.
中途半端なヒキで終わらないのが.
まぁ,次回予告的な一節は入ってるけどそれは問題じゃない.
「実は私はお前の父さんなんだ」「なんだってー」
みたいなアレじゃないから十分ですよ.
次も楽しみだー.
Posted by ブクログ
今回のはよかったです。
モッカニアとウィンケニー、同じ境遇で育ってた二人だからこそ、ウィンケニーはモッカニアの気持ちもわかる。いや、そんな簡単な言葉で済ましていいのか?
モッカニアの母、レナスと名乗る女性が真実を知るところ・・・何もいえない気持ちになりました。
それを知ったモッカニアの決断。
本当にモッカニアは心優しい武装司書だったんですね。
それが仇となり、今回ウィンケニーにつけこまれた・・・てとこでしょうか。
これは読んでて本当深かった。
ちなみに・・・蟻が若干のトラウマになりました(笑)。
Posted by ブクログ
昨日、試し読みで購入した2巻を読み終えて、早速購入。
2巻もそうでしたが、もしかしてこうなるかな~と予測していたものが最後は外れてしまう展開で、久々に読み応えがありました。
しばらく読書から離れていたのに、2時間弱で読みきった…。
明日にでも、1巻と3巻以降を買ってきます。
[2009年11月10日購入]
Posted by ブクログ
この戦う司書シリーズで1.2を争うほど好きな巻がこれと荒縄の姫君です。
ブラックファンタジーと言うのか迷うところどんどん引き込まれてゆきます。
Posted by ブクログ
『戦う司書』シリーズではじめて泣きました。
モッカニアは、最強の力を持ちながら反して優しい司書でした。
後にレナス(?)は物語に密接に関わってくるので、伏線となった巻なのかも?
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戦う司書シリーズ3作目。今度の主人公はモッカニア。主人公だけでなく、敵も魅力的。読みやすい文章なので一冊がもっとボリュームがあればいいなあと思うところ。
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敗北を望む最強者というモチーフはありきたり過ぎてかすみがちな作品
2巻はもうひとつだったが3巻はそこそこの出来
お話的により短くまとめて良いと思う
Posted by ブクログ
武装司書のモッカニア、蟻使いの戦う司書としてはエリートとして将来を嘱望されてたが、優しさが故に戦えなくなった悲しいモッカニアの一生、ちよっと切ない話し。
Posted by ブクログ
このシリーズの好きなところというかすごいところは、登場人物は死ぬ時は死ぬということ。
けがなく、死人なく、平和に解決!とならないのがいい。生きてて欲しい人が死んだりすると、切なさが残って、だからこそ、生き残った人達がどう生きていくのか、活躍していくのかが楽しみになる。
あと、話まじでよくできてる。
振りとオチがすばらしいよ…止まらず読み続けてます。
Posted by ブクログ
全てをわかっててもそうせずにはいられない
モッカニアが可哀想だなぁと
ウィンケニーもですが、彼はある意味目的を達成していますし。
落ち込むノロティの背中をさすってやるエンリケに萌える。
ノロティの足の引っ張り具合が好きです。
そして挿絵がすばらしすぎる。
けっこう重要っぽい人もサクっと死ぬところが好きです。
その上で人が死ぬことを軽く扱いすぎてるわけでもなく(いや軽いが)。
そのラインが何か好きです。
てか、作者さん、23歳で1巻を出したってのがすごい。
若いのでまだまだ伸びるんだろうなー。
Posted by ブクログ
2巻にも出てきた人物達に、そういえば死んでなかったな…と。
1巻は片方死者だし片方最後死んでるし、だったので違和感が。
本拠地大破損。
そして早い非日常こんにちは~だな、と思ったら
ある意味すごい状態に走ってました。
うん、これはかなり調べないと無理ですね。
ストーカーって素晴らしい…。
ところで途中でぱったり倒れた妙齢の女性とか
記憶なくされた彼女とか、後でどうしたんでしょう?
前者はともかく、後者はルール覚えなおし?
Posted by ブクログ
強大な力同士のぶつかり合い、失った時間・人間の渇望、親子の絆、戦後で心が衰弱した兵士がテーマではないかと。
ちょっと冷静になればモッカニアはああならなかったんじゃないかなーなんて思います。
そうすれば、若草色の彼ももしかしたら...