あらすじ
子どもをよい子に育てたい――。そう考えるあまり、声をかけ、世話をやきすぎて、依存心の強い、自立できない子どもが増えているといいます。しかし、子どもの将来を思うのなら、自分で考える力、周りの人とうまくやっていける本物の「生きる力」を身につけさせるのが親の務めです。本書では、コーチングの技術を応用して、子どもの内なる能力を引き出し、子どもが自分で考え、答えを出せる子育て法を紹介します。「親は子どもをサポートし、才能を花開かせるコーチ」「子どもに教えたい、“愛すること”“責任”“人の役に立つ喜び”」「幸せ気分でするしつけ」「あなたの『きき耳』チェック」など、親がコーチとしてのあり方を学び、親自身が成長することによって、子どもの「生きる力」も育まれていくのです。ワークショップやPTA主催の講演会で多くの親から支持を得ている子育てプログラム「ハートフルコミュニケーション」をわかりやすく解説した入門書。
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Posted by ブクログ
こどもに寄り添う
こどもの話をきける母親になりたいと思った
興味深いと思った事例は、
高い投資をしたピアノの習い事に、こどもがすぐやめたいと言った時の対応で、
まずは、黙る、それからこどもの言ったことを繰り返す、、いくつかステップをえて、
本当のやめたい理由を聞き出しで、
じゃあどうすればよいかを子供から出してもらって実行すること
こどもをほめない、叱らない
こどもがしてくれた事に対して、感謝や感じた事を伝える
その他にも色々と、こういうときどうするのかと実践まで書いてあり、非常に分かりやすかった
Posted by ブクログ
子育てにおいて、ヘルプとサポートの違いについて学びになった。
赤ちゃんのころは自分では何も出来ないから親が「ヘルプ」しなければならない。
しかし、幼少期において自分でやりたい気持ちが芽生えてきた子供にとって、ヘルプは成長を邪魔するものになる。
見守る。何かあった際は助ける備えができている「サポート」に徹するべき。
失敗する経験、自分でやりきること喜びを奪ってはならない。
子供がやることについて上手くいかないのが見て取れるときや、時間がなく急いでいる時など、自分もつい子供をヘルプしまっている部分があったので参考になった。
Posted by ブクログ
子供が大きくなってくると対話の中ですれ違いを感じるようになり、色々試すものの上手くいかず。どのように接するべきかを模索する一助となればと思い購入。
一応、筆者の方は全ての親を対象にとしていますが、やはり子供が小さいうちもしくは生まれる前に読んでおくと良いかも知れない本。(でもやっぱ子供とのコミュニケーションで実際に悩まないと刺さらないかも知れない。)
それにしても、子供に責任を学ばせるのに「朝自分で起きる」を教えることのハードルが高すぎる件。。。
以下ネタバレまくりです。
■グッときたフレーズや考え方など。※自己解釈あり
・親としての成績表を意識する。その基準は子供が日々の生活をどう感じていそうか。
・親の最大の使命は自己肯定感を与えること
・ヘルプとサポートは違う。ヘルプは子供の体験機会を奪う行為。サポートは子供が自分で体験し学べる環境を作ること。
・叱るのと怒るのは違う。そもそも生命の危機以外では叱る必要もない
・怒っているときは親に問題がある。怒りの自動スイッチを意識して切るべし。怒っているときは基本的には親の都合。
・動機付けには副作用がある。副作用のない動機付けは「人の役に立つ喜び」
・叱る≠しつけ。しつけ=「子供が自立して幸せに生きられるように、基本的な生活習慣や社会的なマナーを伝える行為」
・生きやすい生活習慣=将来においても子供の財産となりうる習慣
・生活習慣は、まず親自身が自分の決めた枠組みを守って過ごすことから
・ダメなところをダメというのは、自己肯定感低下スパイラル
・子供をよく見て、子供にとって望ましい行いをした時に、親が感じた嬉しさなどを素直に伝える。そのために望ましいと思う行動を予め考えておくことが必要。
・子供の話を素直に聞く。黙る。反射。導き。
・そもそも子供の人生は子供しか知らないので、親が生き方を教えられるというのは勘違い。
・親自身が自分を好きになり、自分の人生を生きる。
・母性:自己肯定感を与える
・父性:責任を教える
※母性は母親だけのものではない。(vice versa)
Posted by ブクログ
本書はこれからパパママになる方にオススメしたい本。子育てと親育てを、コーチングの視点から、人材開発のプロ菅原さんが書いた本。
以下気になった点と、本書を読んで考えたアクションプランを記載する。
◼️ 子どもに教えることは「愛すること」「責任」「人の役に立つ喜び」の3つ。
→
①ありのままの自分でいいのだ、と思える自己肯定感。ただし、愛することのみで繋がるかは疑問。モンテッソーリの考え方では、自分でのできた!の経験が自己肯定感に繋がるとある。また、「ここにいてくれて嬉しい」という、存在レベルでの感謝(これを愛といえばそれまでだが)も、自己肯定感を高めることができると考える。
②自分の人生の責任は自分にあるということ。
親は、親の課題であるか、子どもの課題であるかをちゃんと分類することが大事。そして、子どもの課題については、子ども自身に"体験させる"ことが大事。
③感謝を伝えることで、他者への貢献感が生まれる。僕達が他人に役に立ったなぁって感じる時は「ありがとう」を言われた時。なので、子育てでも、子どもを褒めてばかりでは無く、積極的に感謝を伝えるべし。
◼️子どもの話の聴き方
すぐに使えるテクニックが以下2つ。
◎子どもの言葉を繰り返して言う
◎感情の反射をして伝える
→7つの習慣にある共感による傾聴にとても近い。共感の傾聴では、第1段階「相手の言葉をそのまま繰り返す」、第2段階「相手の言葉を自分の言葉に置き換える」、第3段階「相手の気持ちを言葉にする」
◼️子どもが困ったことをしたけど、子どもは問題と感じておらず、親が問題と感じているとき
→傾聴しながら、「私」メッセージとして伝えることが大事。あくまでも私がどのように感じたかを私目線で伝える。そうすると、子どもは相手のこととして聞けて冷静になれる。
以下本書を読んで実践したいと感じたこと。
◼️アクションプラン
◎子どもに感謝を積極的に伝える。
例えば、子ども自身が日常の動作(靴を履く、服を脱ぐ、服を着る)を1人でやってくれることで、親の時間ができて助けてもらうことになる。このように、感謝を伝えていく。
◎子どもの話を傾聴するテクニックを実践する。
「相手の言葉をそのまま繰り返す」、「相手の言葉を自分の言葉に置き換える」、「相手の気持ちを言葉にする」の3つを実践。
◎子どもが無意識に親にとって困ったことをしたときは、傾聴をしながら、「私」メッセージとして伝える。