あらすじ
いつかこの目が見えなくなったとしても
二人で見たあの日の星空は消えないーー
著者渾身の書き下ろしラブストーリー!
【あらすじ】
春うららかな図書館。司書を目指す大学三年・穂乃香は、理学部で天文学を志す悠斗と運命的な出会いを果たす。惹かれ合う二人の時間ーー大切な詩集、野良猫、サークルの合宿、旅行先での流れ星ーーありふれた毎日の全部が輝いて見えた。ずっと二人で同じ景色を見続けるはずだった。けれど、突発性の難病により穂乃香の視力が少しずつ失われて……。当たり前の一瞬一瞬が愛おしく、時の奇跡に涙が溢れる、著者渾身のラブストーリー。
【文庫書き下ろし】
<全国の書店員様からのおすすめコメント>
彼女の苦悩と決意に、そして彼の変わらぬ想いに胸打たれました。2人の恋は星のようにキラキラとまぶしく、離れ時を経てなお募る愛は美しい。(平安堂 飯田店・中山様)
あなたは大切な人の事をどれだけ知っていますか。
想い合うからこそ大切な気持ちは伝えてほしい。その時その時の、精一杯の思いを・・・伝えなかった事を、後悔しないように(TSUTAYA BOOKSTORE 川崎駅前店・紅様)
色褪せていく世界、離れていった2人の心は長い時間を一瞬で飛び越えてあの日の星空を見上げている。新しい明日を生きる為の美しい希望の物語。(紀伊國屋書店 新宿本店・宮本様)
著者について
●白石さよ(しらいし・さよ)
兵庫県出身、埼玉県在住。これまでにティーンズラブ作品を多数刊行。本作は弱視を抱える著者の体験に根差した初の本格的な恋愛小説。おもな近著に「理想の結婚お断りします」(スターツ出版文庫)「最愛 君に振り積む雪になる」(オパール文庫)がある。
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号泣する
作家さん買いです。
私は難病を抱えて生きてきました。
それは全身に症状が広がり、今は目に障害が出始めています。
ちょうどほのかのように、視野が狭まり暗いところで見えなくなっています。
だから、すべて他人事とは思えませんでした。
登場人物みんなの気持ちが自分のもののように思えて切なかった。
白石先生は全てをみずみずしく描き、未来の希望をくれた気がします。
現在の詳しいことは全然書かれていないことにも唸りました。
小説の醍醐味とはこれだな、と痛感しました。
自分の目に許される限り、私も本を読み続けたいです。
匿名
静かな愛
現実と自分の気持ちと折り合いを見つけるまでの葛藤。お母さんの気持ち。後で知らされる彼の想い。そのどれもが、それぞれの愛でした。自分だったらと考えながら、時に涙し読み進めました。