【感想・ネタバレ】恋人たちの冒険のレビュー

あらすじ

異形のモノと人は本当に愛しあえるのか。「べにばらホテルのお客」など、恋人たちの情熱と悲しみを描いた中編5編とエッセイ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昔の漫画がアニメ化したりするけれど
こういった小説原作がメディア化することはないのだろうか。
文章だけでも素敵だが、異世界の風景がどんなか、今のアニメーションで観てみたい。

【天の鹿】
末っ子が一番なのは、情報量もあるだろうけれどこの物語は感性の差が大きかったのかな、と。
両想いだから良かったけれど、一方通行だとしたら結構な恐怖。親御さんも辛い。
(それとも鹿の肝を口にしたから、内側から変化していったのか。。)

『鹿は…あたたかく笑いました。』
当事者目線なのか、末の娘目線なのか、はたまた第三者から見てもそういう笑顔だったのか。。


【熊の火】
戻って、でも元の生活のままで、そして帰るチャンスを逃して、でもたばこに火をつけてみた、
この主人公はこういった性格だけれども、違う人だったらまた違う選択をしたのだろうか。
それとも、熊になった時、浸りきれず、違和感のようなものがずっとあったのだろうか。

【あるジャム屋の話】
本作で一番のハッピーエンドものだろうか。
お互いまず内面から惹かれあったというか。。

『レッテルというのはほんとうにふしぎなものです。あれひとつで、中の食物はおいしそうにも、まずそうにも見えるのですから。』
激しく共感。また、クッキー缶など外側の魅力で買う事もある。

【鳥にさわられた娘】
書き方を変えたらホラーになりそうな。。
不幸中の幸いなのは、娘が人間界では辛くて、シギをやさしいと感じるほどに見切りをつけていたことだけれど。。
こちらも、娘が玉に執着しなかったら違う未来になったのでは、とも思う。

【べにばらホテルのお客】
うまくおさまったけれど、事によってはこじらせまくりになったわけで。。と北村治氏にモヤモヤしてしまう(笑)
逆にきつねがそんな彼に愛想を尽かしたら、二人は意気投合して親友になれそうな、とも思うけれど
まぁ、治氏ときつねはその後もうまくいったと信じたい。

『ああ、なんというおそろしい幸運にみまわれたのでしょう。…あのときの、足のすくむような、そのくせ、胸のあたりだけ、あつくてあつくてたまらないような感じを、わたしはいまもわすれません。』
生みの苦しみ。。

【エッセイ】
旅支度で『こんなにたくさん読めるわけが無いと知りながら、…詰め込むとき、これは、どういう心理だろうかと、自分でもおかしくなります。』
分かる(笑)
読みたい、もあるけれど、素敵な場所で読書をしたい、というシチュエーション的欲求もある。。。
恩田陸氏の物語に登場するホテルのように、気ままに映画鑑賞や読書をする余暇を過ごしてみたい。

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2026年01月26日

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