あらすじ
お前に触れられるのは私だけだ
冷え切っていた夫婦の愛が熱く燃え上がり!?
大国の王アレウスに嫁いだフィリーナは、毒殺されかけたことで意志の強かった前世の自分を思い出す。気持ちを改め、国や民のために行動していると、今まで冷たかったアレウスが彼女に興味を持ち始める。「震えているのか? あれだけ豪胆な行動を取りながら少女のようだな」熱い腕に流されるも真にわかり合えないうち、謎の男達に命を狙われ…!?
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わくわくしつつ切ないお話でした
作家さん買いですが、とってもおもしろかったです。
火崎先生の新たな魅力を見つけたような気持ちです。
最初から死にかけたり色々つらい目に遭いすぎるヒロインが不憫ですが、彼女が自分を取り戻すというか獲得していくプロセスがとても魅力的でした。
侍女と騎士が言い争うシーンもよかったなぁ。
人の関係が育つプロセスはいつでも魅力的ですが、火崎先生の作品は瑞々しさをもって描かれるのがよいです。
ああ、おもしろかった!
いや~
ヒロインが可哀想過ぎる。
ヒーローに2年も捨て置かれて、誰の仕業か毒を盛られてしまい、ひどい目に遭うし。
軍人王のヒーローは、実際の状況を全く確認しようとしないし、固定観念の塊!決めつけたものの言い方に人としての魅力皆無。
とにかくヒロインの見方をせずには読み進められないほど、ヒーローはダメ男。
女性は皆同じとばかりの心ない発言も最悪。
ヒロインの努力と、側近の3人騎士のお陰でヒーローがまともになっただけ。
…と、まんまと作家さんの思惑に嵌まってしまった次第です。
さすがです。
ヒロインが耐える場面が多い分、2人の気持ちが通じた後の様子がもう少し読みたかった。