【感想・ネタバレ】業務スーパーの競争しない経営のレビュー

あらすじ

幅、奥行き8メートルの小さな店が、わずか20年で時価総額1兆円に!大手スーパーとまったく競争しない緻密で大胆な戦略と緻密な実践…企業規模が小さくても勝てることを教える戦略の教科書!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・国内、海外に自社工場を持っていることが強み
・直輸入商社としての売上も大きい45カ国 1,500アイテム 海外社員が多い 小売はFC契約
・ホテル業にも手を出したが、わずか2年で撤退
・入社面接で、通っていた学校の先生の自慢をして下さいと質問 プラスの部分をどう表現するかを見ている。
・閣下に収めた企業は社長は基本は代えない。スピードは重視 人員削減はしない
・年間50品が新たに発売 週3回会議
・品質に重点 商品開発事前、現地工場、品質安全検査、商品検査 4つ
・webにミラクルレシピを掲載
・コンビニ利益の40~60%本部に取られる
 業務スーパー 仕入原価の1%のロイヤリテイ
 メーカとして収益を上げている。
 粗利益率16%・・・通常20%半ば
 利益率2% 販管費も抑えている
・補充は段ボール箱ごと 1回で済む。ゴンドラ、冷凍BOX特注品

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2025年04月01日

Posted by ブクログ

業務スーパーを運営する神戸物産の歩みと戦略についてフリーのビジネス記者である著者が多くの取材をもとに解説した一冊。

製販一体で小売ではなく商社のしての顔を持っていて独自商品を安価で売り出すスタイルで後発として業界で存在感を高めている業務スーパーを運営する同社が今までどのような歩みでここまで進んできたのかを本書で知ることができました。

同業他社には出来ない強みを探して経営を拡大してきたことや他では買えない海外の輸入食品や冷凍フルーツ、現地からの直輸入した調味料などを取り扱うだけでなくパッケージや調理法なども紹介するなど顧客に手に取ってもらうための工夫も行なっていることも知ることができました。
またリッチチーズケーキをはじめとする商品の製造工場との誕生秘話、そしてM&Aを行なった会社の工場の職場環境や生産ラインの改革など安価で独自性のある商品の誕生の裏側にある工夫も本書で知ることができました。

宿泊業からの撤退からみる事業転換のスピードや毒入り餃子事件を教訓として安全安心の取り組みを強化する姿勢や創業者の病気を機に成功した事業承継などは他の企業の参考になるものだと感じました。
そして、基本生鮮食品を扱わないことや什器を陳列の手間を省けるものに工夫していることや商品などを工程をパーツ分けして製造や調理していることなどコストカットにさまざまな努力をしていることも本書で知り、他者にはない商品を安価で提供できる理由を知ることができました。

創業の地加古川市に本社を構えて、ITとDX化に向けて実験的な店舗を出したり飲食業に参入するなども書かれており、今後同社が唯一無二の存在としてどのような活躍をしていくか楽しみになる一冊でした。

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2023年10月27日

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