あらすじ
武の大国ヒライスには四つの魔術師団がある。
王族警護の精鋭である第一魔術師団。
実戦魔術部隊である第二魔術師団。
魔術や魔道具の開発・研究機関である第三魔術師団。
そして、それ以外の一芸ある者が集められた第四魔術師団。
その中でも魔術師でありながら魔術が使えず、
やりたいこともない、変わり者がレヴィだった。
ただ生きてるだけの絶望しかない日々の中、
レヴィが出会ったのは、死にぞこないの末王子と呼ばれる、
第13王子サフィールだった。
レヴィ、16歳。サフィール、6歳。運命の出会いだった!
悪意だらけの王宮で、ふたりは初めて人の温もりを知り……
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欠けたもの
13王子のサフィール殿下はある日魔術師のレヴィと出会います。2人の出会いはサフィール殿下の表情を取り戻すこととなりました。
魔法がつかえない魔術師のレヴィ。しかし、その実態は魔術師のはった結界をすり抜け、毒が効かない不思議な人でした。
今まで気にしてなかった同じ塔の魔術師を頼りサフィール殿下のために魔道具を作るレヴィ。
それは「好き」という感情でまとめて良いものか判断に困ります。しかし、2人の出会いは人生に彩りをつけることとなったのは事実です。
2人が死に怯えず仲良く暮らすことはできるのか、次巻の展開が楽しみです!
幼くも男前な王子
王位継承権が低いにも関わらず命を狙われ、『死神王子』と呼ばれるほど周囲の護衛やメイドが死んでいく幼い王子 サフィールと魔術が使えない王宮魔術師のレヴィ。
傷付き、耐えて生きてきた2人が出会い、物語が動き出します。
レヴィがサフィールのために魔道具を作ったのは彼の周囲を含めて守ることでサフィールの心を守ろうとしたから。そしてサフィールもまたレヴィの心に寄り添います。『人なんて誰にだって殺せる。』と。王子としても人としても問題発言ですが、レヴィは化け物ではなく、サフィールにとって一番大事な人だと続けます。
なんて男前!幼いながらに男前なサフィールがカッコいいです!
お互いに『大好き』だったようなのに、何があって冒頭のシーンに繋がったのでしょう?
続きが楽しみでたまりません!
暗い~
とりあえず1巻では救いがないぐらい暗いです。好きな作家さんで絵もきれいです。エロはありませんが、予兆はあり。しかしなぁ~最後の方に出てきたコマで、仲の良かった護衛の人はどうやら…どこまで環境に抗ってギャフンと言わせるかは楽しみではあります。