あらすじ
「もし私が1秒でも早く、呼吸できていたら――」貴田ユマ23歳、職業・漫画家アシスタント。脳性まひで車イス生活を送る彼女は、母と二人で暮らしている。漫画家として活躍する幼なじみのさやかのアシスタントをしているが、実際に漫画を描いているのはユマの方で……。生きづらい世界を飛び出した時、彼女の目の前に広がる情景とは!? 国内外の映画祭で受賞多数!! 閉じられた世界で生きてきた女性のひと夏の冒険を描く傑作映画を漫画化!!
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ユマさんの奮闘なるか?
主人公は23歳のユマさんで、友人とマンガを描いています。アシスタントの名目ですが、実際は彼女が描いているようです。サイン会に出るのはその親友のサヤカさんで……最初の持ち込みも彼女がしていたようです。
母親の過干渉も描かれたりで、ユマさんも思うところがあったのでしょう。拾った成人マンガ雑誌を見てそちらに原稿を持ち込み、実体験が欲しいと言われてもしまいます。
そのためマッチングアプリを使って会ってみたり、女性用風俗を利用してみたりですが、もう一つしっくり来ません。
ただ、他の車椅子利用者とかとの出会いで、お話が大きく動き出します。
映画(Netflixで配信中)が原作で、全3巻のようです。kindle unlimitedで1・2巻も読めますので、続きもちゃんと読みたい作品です。映画も見てみます。
新しい
とても新鮮。面白い。
主人公の葛藤というか、生き苦しさというか、
やるせなさというか、
うまく言葉に出来ないけど、心情が伝わってくる。
色々な言葉を飲み込んでいる感じが、とても切ない。
テーマも絵柄もしっかりとした力
コミック 漫画といえば、気楽なエンタメ 娯楽作品が多いが、この作品は障害者 女性を正面から取り上げた問題作である。「弱さは強さである。」という近年のリベラリズム 社会正義の盛り上がりにより、障害を持つ人の社会生活が段々と楽になってゆく傾向はあるが、実際のところまだまだなんだろうな と思ってしまう。テーマも絵柄もしっかりとした力作である。
障害者と性の問題。男性視点で書かれた話は多数あるが、女性視点で書かれた話は初めて見たので新鮮だった。そりゃ女性にも性欲はあるよね・・・