あらすじ
誰かと生活することは、めんどくさいけどあたたかい。
鎌倉駅から徒歩8分。木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがいっぱい。
まだ空室アリ〼。
男手一つで育ててくれた父が死んで、鎌倉のカフェを引き継いだ香良。ある日離婚した親友が押しかけてきて、いつの間にかシェアハウスをはじめることに! 次々やって来る入居者たちは、みんなちょっとワケあり。慣れない他人との共同生活に、イラっとしたり文句を言ったりもするけれど……。家族だから言えない、家族だから甘えられない。そんなひとりぼっちになった住人たちが見つけた新しい形のきずなに、あたたかい気持ちになる1冊。
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Posted by ブクログ
よかったんだけど、咲さん、事情を打ち明けて娘と交流してもよかったんじゃない?
なんだかとてももったいない。
わざわざ辛い空白の時間を作らなくても。
ちょっとここは納得できない。
Posted by ブクログ
一緒に過ごしている状況を、登場人物それぞれの視点で語っていくストーリー展開が、私は好きなんだと気づいた。
つらい出来事があっても、それだけで自分が不幸だと決めつけてはいけないな。新しい出会いで、人はまた幸せになれるんだと思った。
実際には、他人と一緒に住むのはいろいろ難しいこともあるんだろうけど、この本を読むと、こんな共同生活もいいなぁと思った。
鎌倉、コーヒー、カレー。登場するのが好きなものだらけで楽しかった。
香良のお母さんは、自分の無実はちゃんと説明すべきだったと思う。
Posted by ブクログ
ワケあり女性達が集うシェアハウスの物語。
紫陽花や桜、美味しいコーヒーやカレー、そんなもの達がそっと心に寄り添ってくれる。
こんなシェアハウスいいなぁ。
私も住んでみたい。
コーヒーが美味しくて、四季折々の庭の風景が綺麗でゆっくりくつろげる。
シェアハウスに集まる面々はカレーのスパイスのように個性が強く癖があるけど、みんなでまとまるととってもいい感じ!
これからどんどん家賃が高くなるし、こういうシェアハウスの経営、いいかもしれませんね。
千恵子さん、いつか息子さんの家に戻れるといいなあ。
お嫁さんも確かにひどいけど、感謝の気持ちが無かった千恵子さんも悪いよ。
どうかシェアハウスの生活で気づいてお嫁さんと仲良くなれること希望します。
Posted by ブクログ
audible100冊目。
記念すべき(?)100冊目とはつゆ知らず、何となく目に留まった一冊でした。
鎌倉は大好きだし、できれば駅から徒歩圏内に住みたい派なので、タイトルからして惹かれました。
最近、妙齢の独身女性(未婚)が主人公だったりする小説が多い気がします。
気づいたのが遅いだけで、もしかしたらもっと前から、結構な割合で描かれていたのかもしれないけど。
登場人物が、実はセクシャルマイノリティでした!というものも格段に増えていて。
個人的には、多様性が叫ばれている現代を反映してるんだろなと思います。
シェアハウス、現実的には選ばないけれども、こんな素敵な出会いや関係を築けるなら、とても素敵だと思います。