【感想・ネタバレ】池上彰の教養のススメのレビュー

あらすじ

◆◆◆一生使える「知の道具」、本物の教養を手に入れよう◆◆◆

◆◆◆待望の文庫化 池上彰が贈る骨太の「リベラルアーツ」◆◆◆

「すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる」――かつて現上皇にご進講した小泉信三は、学問についてこんな言葉を残しています。
教養を身につけるとは、歴史や文学や哲学や心理学や芸術や生物学や数学や物理学やさまざまな分野の知の体系を学ぶことで、世界を知り、自然を知り、人を知ることです。

世界を知り、自然を知り、人を知る。すると、世の理が見えてきます。
そうやってはじめて、たとえばビジネスの専門分野――それはITかもしれませんし、金融かもしれませんし、メディアかもしれませんし、製造業かもしれませんし、サービス業かもしれません――で、これまでにない新しい何かを生み出すことが可能となる。

なにより、その人の人生そのものが豊かになる。学ぶことそれ自体が楽しくなる。
教養は、一生かけて身につけ続けて、絶対に損のないものです。
しかも、いつからだって学ぶことができる。

教養がいかに「使える」ものなのか、教養がいかに「人を知る」ために不可欠なものなのか、教養がいかに「面白くてたまらない」ものなのか。
私の仲間の先生たちと一緒に、考えていきましょう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

●教養とは
ネットでおおすめしていて気になった。
生物が他の理系科目と違って事柄に理由があること、大学は教養を教えることか主で良いことが参考となった。自分は総合大学だったので、専門以外の科目もよく学んだ。それが他では常識ではないんだとも知れた。


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2025年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんで今までこんなにも教養を疎かにしてきたんだろう!もっと学んでおけばよかった!ととても思いました。
一人の大人として、広がる多様性の一部として、
自分ならではの価値が出せるように、
また自分のなかでさまざまな視野を持てるように、
教養を学んで深い洞察を手に入れたいです。

〜〜〜
教養は、「人間の根っこ」を作る

高度経済成長頃から、実学重視の教育が主となった。「大学を出たらすぐに役に立つ」専門的な科目を勉強することが是とされている風潮があり、教養(たとえば人文学や宗教学、生物学など)は疎かにされてきた。

しかし、"最先端"の知識は、すぐに古びる。すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる。だからこそ、その新しい知が生み出されるに至った、根底の考え方やさまざまな背景知識(=教養)を学ぶ方が、本質的。
本来教養は無駄なものでありすぐに役に立たないものである。それを十分に分かった上で、自分たちの見識や人生を豊かにするためにはなくてはならないものであるとも理解できた。

また、社会システム上で「強い」人や合理主義である人というのは、裏返せば現代の社会システムに大いに依存しているといえる。家庭を顧みず働いて経済力がある人が偉いとされても、会社を失ったその人は行き場を失う。単線的ではなく複線的な人生であれば、一方で転んでももう一方で救われることができる。宗教に対して、ただ知らないだけなのにアレルギー反応を起こすのはもったいない。合理主義を信じきっていること自体もある意味洗脳と言えるのに。

文系的・右脳的・イメージ的な説明と、理系的・左脳的・論理的な説明は、それぞれ別の言語。得意な言語だけで会話をしようとすると噛み合わず、理解されない。わかりやすい説明は、この両方に触れること。

プレゼンテーションで大切なのは、エートス(本質)、パトス(情熱)、ロゴス(論理)。そのどれも欠けてはいけない。コミュ障ボキャ貧なのは、伝え方を学んでこなかったから。

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2024年08月25日

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