【感想・ネタバレ】貴族の階段のレビュー

あらすじ

西の丸公爵の娘・氷見子は、父の秘密の記録係として客人の会話を筆記している。陸軍大臣との密談から、青年将校たちの蹶起計画を知った氷見子は……。公爵の息子でありながら蹶起に加わろうとする陸軍士官の兄、自ら悲劇の道へと身を投じる陸軍大臣の娘。二・二六事件前夜の貴族と軍人の暗闘を、不羈奔放な氷見子の目を通して描く。〈解説〉奥泉 光

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Posted by ブクログ

二・二六事件と忠臣蔵。西の丸公爵令嬢・氷見子は、父と訪問客の会話をひそかに別室で筆記する。氷見子はまだ十代の少女であるが、政局の動きや政治家、軍部の人間関係まで把握できている恐るべき女学生。兄・義人は純粋この上ない性格の美男子で、若き陸軍軍人である。氷見子の同級生・猛田節子は陸軍大臣の令嬢でこれも滅多にいない美女。節子と義人は相思相愛だが、わけあって結ばれることができない。義人には命がけの任務が、節子には死守すべき秘密がある。 もうこれだけでわかっちゃう、シンプルなお話。タイトルも象徴的だ。解説が奥泉光氏。『雪の階』もよかったなぁ~

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2022年11月22日

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