あらすじ
『ミカ!』で大活躍の双子、ミカとユウスケが、中学生に。「女らしいってどういうこと?」ある日“オトコオンナ”といわれるミカが、ユウスケに聞いた。ミカは、人気の男子に告白して「もっと女っぽい子が好き」と振られたらしい。恋におち、スカートを穿いて、変化してゆくミカに戸惑うユウスケ。しかし、ユウスケにも告白してくる女の子が現れた! その上、前作で離婚した父さんまで恋をしてる? 芥川賞作家が、中学生の日々を爽やかに描く『ミカ!』第2弾。
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Posted by ブクログ
【本の内容】
「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。
青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。
恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。
そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。
中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。
[ 目次 ]
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双子という存在は、兄弟姉妹の中でも特に不思議に思える関係である。
男女ひとりずつの双子は特に。
自分とそっくりな顔をしているのに性別が違うというのは、いったいどんな感覚なのだろうか。
この小説の主人公ユウスケとミカも双子の兄妹である。
大人びたユウスケと天真爛漫なミカは、性格的には正反対のようだけれどそれでもとても仲がいい。
お互いのことを心配しながらも、ベッタリと寄りかかるようなことはなく、相手の気持ちを尊重することができるきょうだいって理想だ。
伊藤たかみさんが児童文学も書いておられたことを初めて知った。
児童文学出身の女性作家の活躍は枚挙に暇がないが(夫人でいらっしゃる角田光代さんもそうだ)、男性作家にもこのような逸材がおられたとは。
人材の宝庫だと思うと、当分目を離せない分野である。
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[ 参考となる書評 ]