あらすじ
犬の考えてることが知りたい、「やっちゃいけないこと」を犬に分かってほしい、そんな愛犬家の気持ちに応えます。著者は、盲導犬クイールを育てた訓練士。魔術師のように、犬に話をつけ、動かしますが、仕事を始めた頃は、盲導犬の育て方も確立されておらず、山ほどの失敗を重ねました。犬と人、そして犬ごとの違いを尊重し、犬が人間を尊敬できるよう、「犬語の正しい話し方」を伝授。そして第3章には「我が家の愛犬にはただの親バカ」な著者のたのしい写真日記を収録!
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Posted by ブクログ
ドッグトレーナーにはなりたくても、使役犬の訓練士にはなりたくなかった。
それは犬本来の欲求を抑えてまで人間の都合の良いように仕事をさせるのはあまり同意できなかったから。
しかしこの本を読んで、その考えを改めることになる。
Posted by ブクログ
「盲導犬は人のために過酷なストレスの中働いている」
「犬らしさを忘れてかわいそう」
「ストレスで早死にする」
私もずっとそう思ってきました。
ですが、盲導犬のことを勉強するうち、色んな人から話を聞くうちに、それは誤解だったのだと分かりました。
この本はそれが分かりやすく書かれています。
著者の多和田さんは、犬の魔術師とも呼ばれている人。
分かりやすい文章で書かれた犬への愛情あふれる一冊です。
ほんと、こんなすごい方を知らずに体験歩行していただいたなんて、恥ずかしくなるよ。
「犬は別に自分が盲導犬だなんて思っていないし、使命感に燃えてる分けじゃない」
これは我が家に来てくださった訓練師さんが言っていたのですが、それも実感しました。
角や階段を見つけて止まればグッドグッドと褒められた。
よし、また角や段差探しゲームをやろう。
ちゃんと指示にしたがったらグッドグットと褒められた。
よし、じゃぁまたしっかり言葉を聞こう。
この「快」の気持ちが犬を動かしているんだと分かります。
盲導犬についての誤解がすこしでも溶けるといいな。
そして、子育てにも同じ考え方が言えるなぁと思った本です。
お勧めの一冊です。