あらすじ
転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、ジミ・ヘンドリックスのポスターを盗みに元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう悪癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL……。どこか不安定で、仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。何度傷ついても、もう二度と恋なんかしないと思っても、まただれかを愛してしまう……切ない8つの恋の形を描く短編小説集。
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Posted by ブクログ
転校生の会
その宣告は絶対的なものでいわば神様の決定と同じで、そこに、こちらの意志とか感情とかの入る余地は全くなく、一ミリも、ヒビすらないんだ
人との別れ
元恋人の部屋に泥棒にはいったり
デートに姪を連れて行ったり
人の恋人と関係もったり
まもちゃんが出てきた時はおどろいた
完璧なキスはちょっとむずいー
Posted by ブクログ
恋愛もの短編集なので、強烈的に印象に残るようなエピソードはなかったけれど、「あぁ、”こういう会話”ってとても角田光代さんらしいなぁ」って安心して読めてしまう。
「本当に世の中って、一見普通そうに見えても、色んな人がいるよね〜」って感じの。
人と人は、結局のところ個々の生き物なので、「ほんのちょっと」のことが、「理解できなかったり」「許せなかったり」「納得がいかなかったり」する。
そして、そんな自分にも「これだけは妙に拘ってしまう」とか「一般的な常識から外れてしまっている」部分もあって、そういうほんの些細な価値観のズレや、人間関係・人間模様を描くのがとても上手な作家さんだなぁと思う。