【感想・ネタバレ】首ざむらい 世にも快奇な江戸物語のレビュー

あらすじ

第99回オール讀物新人賞受賞作!

「全篇にわたって楽しい」有栖川有栖
「無条件に楽しんで読むことが出来た。ああ、面白かった」乃南アサ

ニヤリ、クスリ、ホロリ……
選考委員も癒された、新・癒し系時代奇譚。

叔父を訪ねて大坂へ向かった男の道ずれは、首だけのサムライだった!?(受賞作「首ざむらい」)
とある若侍が死体で発見された。下手人は河童らしく……。(書下ろし「よもぎの心」)

現代人の疲れた心と疲れた身体に、
ただただ楽しく、チャーミング(&時々すっとぼけ)な時代小説をご用意しました!

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Posted by ブクログ

帯で有栖川有栖さんが勧めていたから、じゃあ!と読んでみた。

表題作の“首ざむらい”は子供向けかな?という感じがしないでもないけれど、おもしろい。
そして残りの三作が、私はとても楽しく読めた。
『よもぎの心』はなんとも言えないラストが印象的だし、『孤蝶の夢』は現代にも通じる暗さと希望がある感じが良かった。
『ねこまた』は怖いけどかわいい。

軽く読む時代小説としてはとてもいい一冊じゃないかな。

どうやらこれがデビュー作らしいから、ぜひこの後もおもしろい作品が読めるといいな。

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2024年10月10日

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短編集で、ここまでどの話をとっても面白いと思える作品には中々出会えないと思う。
思わずクスリと笑えたり、かと思えば感動で心が暖かくなったり、1ページ目を開いてから最後に本を閉じるまで、退屈を一切しない本だった。

時代小説ではあるが、一般的な時代小説と比べて読みやすさも感じた。読み手を選ばずに楽しませてくれる1冊だと思う。

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2022年12月18日

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『首ざむらい』
首だけになった若き侍と旅の途中の侍との友情物語
ほっこり、そして感動あり
楽しかった
複雑な日本昔ばなしでした

『よもぎの心』
江戸時代のBLしかも少年と大人

『孤蝶の夢』
虐待されていた少年が良い大人に救われるが一緒に育った少女と会えなくなった
実は彼女は…

『ねこまた』
江戸城下町の荒物屋
用心棒と店主の娘の淡い恋物語

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2023年07月17日

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ネタバレ

表紙の絵が面白可愛いかったのと、書評↓を読んで読んでみました。

書評↓
現代人の疲れた心と疲れた身体に、ただただ楽しく、チャーミング(&時々すっとぼけ)な時代小説をご用意しました!

「全篇にわたって楽しい」有栖川有栖
「無条件に楽しんで読むことが出来た。ああ、面白かった」乃南アサ

ニヤリ、クスリ、ホロリ
選考委員も癒された、新・癒し系時代奇譚

私の感想↓
読んでよかったとは思います。
が、全篇にわたって楽しいという感想は持てず、癒された感覚も持てず、むしろ「よもぎの心」と「孤蝶の夢」を読んだ後は胸がどんよりと重たく苦しくなるような感じで、え?全篇にわたって楽しいんじゃなかったっけ⁈と思ったほど。
人によって感想は違うんですね。

「首ざむらい」と「ねこまた」は、面白かったです。

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2023年07月02日

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なんだか変わった時代小説集。だから何なのッて感じも無きもしもあらずだが、でも読まされる。ろくろ首や河童、胡蝶の夢、猫又が出てくるが、怪異が上手く取り込まれてはいるかな。この作者って才能あるのか、一発屋なのか。次作を読みたいよな。

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2023年04月03日

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首ざむらいの他に短編三題だった。シャバケの話もなかなか面白い。人情味あふれる話し、江戸時代の小話で楽しく読みました。

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2023年02月23日

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ネタバレ

サブタイトルにもある通り、ちょっと摩訶不思議なお江戸の物語。

『首ざむらい』『よもぎの心』『孤蝶の夢』『ねこまた』4編の短編集。
思わずくすっと笑ったりしんみり切なくなったり背筋がゾクっとなったり、と読んでいると色々な感情が押し寄せる。
次も次も、と続けて読んでみたくなる期待感を胸に頁をめくる感じ。とても楽しめた。
特に好きなのは『孤蝶の夢』。ラストに向けての話の展開に、そうきたか…と唸ってしまった。

今作がデビュー作品という作家さん。次回作も楽しみに待ちたい。

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2023年02月19日

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★3の下かな。

ほぼほぼ表紙借り。
副題は、世にも快奇な江戸物語。
第99回オール讀物新人賞受賞作。

帯には、現代人の疲れた心と身体にただただ楽しく、チャーミング(&時々すっとぼけ)な時代小説をご用意しました。とあるが……。

短編が四編。

・首ざむらい
  大阪夏の陣の後、再びの戦の気運が高まる大阪へ向けて旅する男が拾ったものは生きている生首だった。

・よもぎの心
  男は河童に殺されたのか?

・孤蝶の夢
  寺に預けられた子供は虐待を。

・ねこまた
  お店の用心棒に雇われた男。

表題作は惜しいな〜と思った。設定は魅力的なのに活かしきれてない気がする。ちょっと手直ししてすっきりさせれば映画にしてもおもしろそう。

よもぎの心は暗すぎるな〜。あのラストで本当に良かったの?

胡蝶ならぬ孤蝶の夢は、タイトルで勘の良い人なら予想できてしまうだろうな。同行二人とかのタイトルでもいいかも。それでもネタバレか。

最後のねこまたが一番副題に合ってるかなー。軽快な感。

編集の方で明るい時代物をオーダーしたのかもしれないけど、この作家さんは暗い話の方が好きだったのかな。なんて思った。

結局一番チャーミングだったのは表紙でした。裏表紙の抱っこされてる黒猫が何気にカワイイ。

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2025年02月25日

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ネタバレ

【収録作品】首ざむらい/よもぎの心/孤蝶の夢/ねこまた

「よもぎの心」はやり切れない話だったが、他は軽妙な語り口が楽しく、明るい終わり方で読みやすい。副題に納得。

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2024年02月24日

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少し不思議な事が起きる、時代小説短編集。
生きている生首と旅をすることになった少年の話、侍の死体のそばに河童が現れる。いつもそばにいた少女は実は…。荒物屋の娘の猫が猫又になるというが。
しんみりする話あり、楽しい話ありで飽きることなく読める。面白かった。

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2023年10月05日

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装丁の可愛いらしさに反して暗い話が多い。
「胡蝶の夢」はまだ救いがあるが、「よもぎの心」は何故このラストにしたのか…
「首ざむらい」はファンタジーが過ぎる。「ねこまた」が丁度いい。

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2023年03月21日

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可愛い表紙に騙されてはいけない。サブタイトルに「世にも怪奇な江戸物語」とあるし、ちょっとファンタジーな怪談話と思ってたら印象が違った。文章は読みやすい現代調だし怪談話というほどでないのだが、その中に薄黒い大人の事情が入ってくる。そのギャップがちょっと怖い感じの不思議な本。4編からなるけど、最後の1番短い話が良かったかな。

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2023年03月15日

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江戸時代が舞台の4篇収録。河童や猫又、酒をねだる首…喜怒哀楽がギュッと詰まった不思議な噺だ。挿画がシンプルで素敵だった。

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2023年02月17日

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表題含む4つの短編集で、表題の「首ざむらい」と「ねこまた」は日本的な怪奇さもありつつ、どこか呑気な雰囲気が混じった独特の世界観となっている。他の2篇は思いもよらず仄暗いお話で、ちょっとストーリーの強引さもありあまり良い読後感は得られず。

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2023年01月09日

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