【感想・ネタバレ】超人ソリューション ~筋肉と向き合う哲学のレビュー

あらすじ

2022年秋、阪神タイガースに所属していた人気選手・糸井嘉男が引退を発表した。
その糸井嘉男がファンのみんなに伝えたいメッセージを記した1冊。

糸井嘉男は「天然」「本能」「野人」「超人」などとファンからは親しみを込めて呼ばれていた。
侍ジャパンにも選ばれた名選手で2014年には首位打者、2016年には盗塁王のタイトル獲得、ベストナイン計5回、ゴールデングラブ賞は計7回受賞している。
その実績もさることながらファンからの人気が高く、その証拠にオールスターゲームには2009年から2018年まで10年連続で選出されている。

阪神ファンに限らず、前所属チームのオリックスにもファンは多い。

糸井嘉男が伝えたいことは大きく3つ
①「超人」とファンから言われるまでに鍛え上げた肉体は持って生まれたものではない。プロの世界で生きていくためにトレーニングを重ねて作り上げたもの。そのトレーニング方法を後進に伝授したい。
いかに筋肉が自分の野球人生を救ってくれたか。
そして筋肉を鍛えることは決しアスリートだけに有効なことではなく、多くの大人に当てはまる心身ともに日々の生活を向上させることだということ。

②よく「天然キャラだ」と言われていた。
メディアを通じて自分を楽しんでもらえたことは嬉しかったことだが、こと野球自体に関しては誰よりも頭を使って野球に取り組んできたつもりだという自分の野球脳を伝えたい。
「本能」に任せてやっていたなんてあるはずがない!
日本ハム時代にダルビッシュ有に教わった筋肉の話、憧れの存在だった稲葉篤紀、新庄剛志とのエピソードなども収録。

③今でも覚えているターニングポイントになった現役時代のプレーなどを振り返る。
そしてファンの方々へ応援し続けてくれたことへのお礼のメッセージ。

糸井嘉男/著
Nickname:超人 Position:外野手 HT・WT:188cm・92kg
北海道日本ハムファイターズ(2004〜2012)、オリックス・バファローズ(2013〜2016)、阪神タイガース(2017〜2022)で計19年間プロ野球としてプレイ。2022年シーズンをもって現役を引退した。
2013年には侍ジャパンにも選ばれ、2014年には首位打者、2016年には盗塁王のタイトル獲得、ベストナイン計5回、ゴールデングラブ賞は計7回受賞している。通算盗塁数は300を記録した。
オールスターゲームには2009年~2018年まで10年連続で選出され、ファン投票両リーグ最多投票を2回獲得している(2013年、2014年)。

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Posted by ブクログ

日ハムや阪神で活躍した糸井選手と言えば、まさしく「超人」!
鋼のボディーを持って、ピョンピョン飛び跳ねているイメージ。
まさしく、本の表紙の本人写真がそれを物語っています。
彼のトレーニングに対する考え方を知りたくて読んでみました。

野球選手って、筋トレをガンガンやって一皮むける人と、
筋肉をつけたけど逆に動けなくなってしまう人に
二分されるイメージを持っていましたが、
糸井選手の場合はまさしく前者。
彼は、そこまで深くは考えていないっぽかったですが、
それでも本の所々に単にパワーを上げるだけではなく、
同時に「瞬発力」を意識している様子が伝わってきます。
これが感じ取れただけでも、一読した意味はありました。

ボリュームとしてはもう少し詳細を語ってほしかったですし、
トレーニングに対する考え方も言語化してほしかったですが、
本を読むのが苦手な糸井選手なら、これくらいが限界ですかね!?

どちらかと言うと、糸井選手ファン向けの本の構成です。

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2024年10月09日

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