あらすじ
ようこが、おばあちゃんからもらったお人形の名前は、りかさん。市松人形だ。
このりかさんは不思議なお人形で、ようことおばあちゃんにだけ、はなしかけてくる。しかもりかさんと一緒にいると、他の人形たちのつぶやきも聞こえてくるのだ。ようこは、りかさんと一緒に、友達の人形の秘密を解いていく。
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Posted by ブクログ
リカちゃん人形が欲しかった小学生のようこにおばあちゃんが贈ったのは、おかっぱ頭の市松人形のりかさんだった。
落胆しながらも人形のお世話をしていくうちに、ようこはりかさんの声が聞こえるようになった。
おばあちゃんの元に来る前の持ち主にも、おばあちゃんにも大切にされていたりかさんは、気立が良く賢く、いつも洋子の味方になってくれる存在。
友達の登美子ちゃんのお家に雛人形を見せてもらいに行ってから、ようこのお家に着いてきてしまった、背守がなくて帰れないと泣く少女の存在。
登美子ちゃんのおじいちゃんが集めていたお人形たちの声を聞いて、お人形を通じて過去の人の思いを感じ取っていくようことりかさん。
汐汲がずっと守っていた黒こげになったアビゲイルと登美子ちゃんのおばあちゃんの姉の悲しい過去。
お人形は人の強すぎる思いを整理してくれる存在。
嬉しい時も楽しい時も、悲しい時も寂しい時も、お人形が人の気持ちを整理してくれる。
良いなあ。児童文学だけど、大人が読んでも大変面白い。