あらすじ
創業五十年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスたっぷり表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。その店主の孫である「ぼく」が小学五年・中学一年・大学一年でそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。きっとあなたも通いたくなる、心地好さ。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
こんな喫茶店あるといいよね、って喫茶店ものを読むと毎回思う。
今回は、おじいちゃん・おばあちゃんが切り盛りする喫茶店。
実家の方はまさにそんな感じだったなぁ。
こんな雰囲気の喫茶店が作れるのだろうか…。
来人の成長と日常の謎。
彼らの話をもっと見ていたかったな。
Posted by ブクログ
創業おおよそ五十年の純喫茶パオーン。
その店主夫妻の孫である「ぼく」がパオーンで出会う人との交流やお客さんの様子を描いた物語。
この話の語り手である「ぼく」。語り手が小学生というのが私にとっては珍しく、新鮮でした。
(ライヤーミラー…小学五年)
「ぼく(来人)」と友人、琉生·圭一郎とのサンタ談義、ご近所さんのゆりちゃんの失恋、詐欺男と不思議なミラーの話。
オムライス、ナポリタン、ミルクセーキ、カフェオレ、ホットケーキ
(あまのじゃくだな、のっぺらぼう…中学一年)
来人と圭一郎のニキビ談義、琉生との疎遠、ゆりちゃんの新しい恋、来人の片想い相手権守(ごんのかみ)さん、ニキビ顔の牛込(うしごめ)先輩、パオーンと怪奇現象、のっぺらぼうの正体とあまのじゃくな琉生の話。
クリームソーダ、バナナジュース、ミックスサンド、レモンスカッシュ
(パオーンは永遠に…大学一年)
大学生になった三人、圭一郎のイメチェンと圭一郎の彼女、来人への脅迫状、来人の失恋と権守さんの彼氏、パオーン強盗事件、脅迫状の真相、来人と権守さんの距離が少し縮まった話。
ビーフカレー、コーヒー