【感想・ネタバレ】二人の嘘のレビュー

あらすじ

女性判事・片陵礼子の経歴には微塵の汚点もなかった。最高裁判事への道が拓けてもいた。そんな彼女はある男が気になって仕方ない。かつて彼女が懲役刑に処した元服役囚。近頃、裁判所の前に佇んでいるのだという。違和感を覚えた礼子は調べ始める。それによって二人の人生が宿命のように交錯することになるとも知らずに......。感涙のミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

浮気とか不倫ってマスコミでめちゃくちゃに叩かれるけど、どうして他人の恋愛にそこまで躍起になれるんだろうと思う。
もちろん許される行為ではないし自分がしたいとは思わないけど、ただ他人の話に首を突っ込むのはお門違いでは?と思う。

今回の物語はそんな恋心を描いていて、切なすぎる…
事件を発端として惹かれ合う二人、叶わぬ恋、ラスト…
旦那もその母親もゴミのような人間で、現実世界なら絶対に関わりたくない人間。
でもそんな人と結婚してしまった礼子は、言ってしまえばDVを受けているのと同じ状況。

一方で蛭間は全てを失っているが、思いやりのある心は決して失ってなくて、それこそ礼子の求めてるものだったんだなって。

礼子には幸せになってほしい。裁判官や政治家などではなく、もっと心が温まるような世界で。それがたとえ彼女の能力の高さを活かせないものだとしても。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本みたいな夫婦って本当にいっぱいいると思うし、
自分が礼子だったら蛭間さんに惹かれるとも思った。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

描写が細かく、登場人物の心情が深く伝わってくる。理不尽な不幸に襲われながらも大切な人のために意志を貫く人と、世に言われる成功を得ながらも大切な人のために捨てる人、どちらも美しい。

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2024年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Audibleにて。東大主席、司法修習トップで裁判官で、世の中が振り返る美貌以外は不幸のオンパレードなヒロインと、そのヒロインの判決で殺人の有罪判決となったこれまたイケメンとの残念な恋愛(不倫)の話。ラストに至るまで陰々滅滅の展開が続いて表面上は救いのない話だし、裁判官としての資質が良いのか悪いのかあまりわからなかった。しかし、最後の金沢の近江市場での描写の色彩感はとても良く、このコントラストが一番書きたかったのかとも思った。小説の好みとしては合わないけどね。でも、ガスエビってなに?めちゃくちゃ気になる(違)

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Audible にて。
判事の仕事が如何に大変か、法曹の世界を垣間見られた点、興味深かった。それから、良家の闇…モラハラ夫には何かしら制裁があればと思っていたが、何も変わらず…主人公2人も、束の間の幸せは得られたものの、一般的に見ればバッドエンドで、でも世界とはそういうものか…とも思う。
当人は救いを感じているかもしれないが、もう少し明るい未来があれば良かったのに…。心を取り戻したレイコさんには、これから変わっていってほしいと願ってしまう。
レイコさんの形容詞として、「美しい」がしつこいくらいに付いていたので、何か特別な意味があるかと思ったが、そうでもなかったようで。あまりに多いのでちょっと気になりました。

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2024年12月13日

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