あらすじ
姿を消したはずの国の護り神、千依神が現れ、正式な朱華姫となった蛍。御召人である柊にますます甘やかされ、自分が弱くなっていくようで蛍は戸惑いを覚えていた。そんな中、蛍に対する嫌がらせが相次ぐ。自分たちで犯人をつきとめようとするが、ある時、蛍の秘密――腰の痣が白日の下に晒されてしまう。母の言う『禍』とは何か、出生の秘密が暴かれるとき、帝の宮で一体何が起こるというのか? 虐げられてきた少女が知る、真実とは!? 和風ファンタジー、完結巻!
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Posted by ブクログ
朱華姫として千依神を呼び出した蛍。柊とも仲睦まじいが、それを快く思わない人々も多い。皇太子 萩 との関係、何故秘密が漏れるのか、分からないことだらけの中で、蛍と柊を引き離そうとする力が働き、また蛍の出自がばれてしまう…
神の喧嘩と人の喧嘩が重なり合っている、というのが問題なのか…うまく纏めている感じなんだけれども、柊の立場だとそう易々と納得できるのか微妙だし、帝はお后を選んだ時点で見る目なかったってことで自己嫌悪に陥らないのか?と思う。読後感はいいけれど、少し詰め込みすぎか。
Posted by ブクログ
(上巻より)
清き神と穢れの神を両方とも祀るという、
いかにも日本的な解決な仕方には感心したので、
そのせいかもしれない。
もしくは単純に物語の展開の仕方が上手い、
つまりは著者の腕の良さか。
神様が雛鳥の姿になって、朱華姫にかわいがられて喜んでいるのが、
かわいかった。
そういえば、こういう物語の主人公は食い意地が張っている、
失礼、食べ物好きなことが多いのはなぜなのか。
子どもっぽさを演出するため?
Posted by ブクログ
朱華姫となった蛍は御召人の柊に甘やかされる事に困惑していた。そんな中、蛍に対しての嫌がらせが相次ぎ、次第に疲弊して行く。何とか自分達で犯人を突き止めようとするが…
先帝の子である蛍の秘密が露見し、政略に巻き込まれてしまう蛍と柊。そして、柊の傷を癒す訳など、ジェットコースターの様な展開にハラハラしっぱなしでした。
全ての禍から這い上がった2人に、帝のお達しも驚きでした。
3年後、蛍の隣には柊がいて欲しいです。
Posted by ブクログ
無自覚にイチャイチャしてたら大ピンチになったけどなんとか丸く収まりました。
って書くとすんごい安っぽいけど、愛情に恵まれず育った二人が、自分の衝動の源もわからないまま思わず触れ合ってしまう様がとてもよかった。神様たちも丸く収まって嬉しい。
Posted by ブクログ
これくらいの長さで終わってくれるとありがたかったりする今日この頃。
長いから読めないということではなく、年齢や体調の都合なんだけどね。
楽しかったです。
Posted by ブクログ
上巻からの続きが気になっていたのもあり、一気読みでした。後宮の烏と同じ世界観です。
設定が難しい作品もあったりするのであまりファンタジーは読まないのですが、歴史を含んだファンタジー( 歴史の要素は後宮くらい )は読みやすいのはなんででしょうかね?
歴史自体が本当かどうか分からないのもあって、私の頭の中ではファンタジーに分類されているのかな。
偽物の朱華姫をやることになった、先帝の隠し子の蛍。色々あり、正式な朱華姫になった所からの続きです。
偽物( 柊は知らない )から本物の朱華姫になったので立場が変わったのですが、相変わらずとっても甘やかされてます。蛍が自分で動いてる時間と抱っこされてる時間が半々なのではないかと思う程、ずっと抱っこされて持ち運ばれてました。
なんだかんだありましたが、最後は丸く収まって良かった。でもまさかのハーレムエンド。個人的にはその後のお話が読みたくて、ソワソワしてます。
原点も読み終わったので『後宮の烏』を読もうかな。