あらすじ
みんなとちがっている自分を好きになる方法。
「どうして何もかもがこんなにたいへんで、傷つくことばかりなんだろう・・・・・・」
10歳の女の子タリーは、ときどき感情がコントロールできなくなって爆発したり、場ちがいなことを言ってトラブルを起こしてしまう。周りの人には「みんなと違ってる子」と見なされて、理解されないこともしばしば。
みんなと同じ「ふつうの子」になりたいのに、それがどうしても「できない」毎日は苦しいばかりで、わたしがわたしじゃなかったらよかったのにと思う。
そんなタリーだが、やがて自分の中のどうにもできない衝動の原因が自閉スペクトラム症にあることを知り、自分らしさを受け入れて生きる道への一歩を踏みだしていく。
「タリーの心の声を聞いてみると、ひとつひとつの言動にはちゃんと理由があり、それはほかの人と"ちがっている"どころか、むしろ深く共感できる」(訳者あとがきより)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
巧みにいろいろなシーンでの言語化がなされていて、チャプターごとに涙を流してしまいました。
これまでの日常と重なる場面が次々に現れ、
ひとつの答えに出会えた感じです。
診断を受けているかどうかにかかわらず、
人との関係で疲れ切った時に読むと何か救いに触れられる気がします。
困った人はとにかく支援すればいいのよと考えるお節介支援者の方々にも読んでいただきたいと思いました。
Posted by ブクログ
ただの感想です。
親が病院に連れていって病名が確定する件、たとえば本とかを見てあぁこれこれ私も同じなの!って思えたあとに病名を見たら、私もそうなのかもしれないってもう少し肯定的に受け取れたのかなって思った。私も、私がおかしいのではなく、そういう風に感じる人が一定数いるということに安心を覚えたから。誕生日プレゼント貰うのが苦手なのはすごく共感できて、首上下にぶんぶん振ってしまった笑
Posted by ブクログ
自閉症の女の子の視点で語られるお話です。
傍から見ればただのワガママな子じゃんって思うけれど、自閉症の人には自閉症なりの辛さがあるんだなーと勉強になりました。
ただ、お母さんに向かって「バカ女」はないと思います。
大体自閉症の診断受けてない人でも、人に変に思われないように演技したり合わせたりっていうのは普通にあることと思いますが。(私だけ?)