【感想・ネタバレ】DUEL 世界で勝つために「最適解」を探し続けろのレビュー

あらすじ

4年前のワールドカップで「1分」も試合に出ることができずロシアを去った男は、たった4年間で日本代表に欠かせない、そしてドイツでナンバー1の男へと大成長を遂げた。


果たしてそこにあった秘密はとは?


「日本人が屈強なヨーロッパ人に対してフィジカルで勝つことはできない」
「ドイツ語もしゃべれない日本人がキャプテンを務められるのか?」
「海外への移籍は若いうちにしたほうがいい」……

常識と言われるものを次々と覆した著者・遠藤航がはじめて明かすトレーニング、思考法、緊張しない術そして日本サッカー進化のヒント。


ホテルで交わした南野拓実との会話。
長友佑都が示した2つの「戦う姿勢」。
本田圭佑がロシアワールドカップ前に放った一言。
岡崎慎司は言った「日本人は〇〇を欲する」
マウスピースは「踏ん張る」ためにしない。
4児の父親として夫として、日々思うこと。etc.

日本サッカー史上NO,1ボランチへ、その秘密すべてを綴る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まず現役日本代表のキャプテンの言葉で綴られた本を読める幸せを噛み締めながら読み進めた。2022年11月に発売されたこの本は、浦和レッズからベルギーのシントトロイデン、ブンデスリーガのシュツットガルトへ移籍してきた歩みを中心に、幼少期からの遠藤選手が、どんな考えのもとで様々な決断をしてきたのか記されている。

サッカーという不確実なスポーツの中で、正解じゃなくて最適解を求めることの大切さ。正解は分からないからスタートし、正解とされていることを疑い、最適解を探し、見つけることの重要性。25歳での遅い欧州移籍も、フィジカルが足りないと言われる日本人がブンデスリーガでデュエル王になることも、正解を疑わなかったら成し得なかったと語るのが印象的だった。

具体的なエピソードとしては
・相手に強く当たれるようになったのはマウスピースをつけるようになったから
・元投擲選手、元ボブスレー日本代表、116kgで50mを6秒台で走る小林さんとの出会い、一緒にフィジカルを鍛えたこと
・大事な試合で負けてしまうなどネガティブなことはあらかじめ想定して自分がどう感じるか想像することで緊張しない心理状態にしておく
・2018W杯コロンビア戦の直前の本田選手の言葉
などが特に印象に残った。

W杯でドイツ、スペインを倒し、日本代表キャプテンに就任し、2023年夏に再びドイツ、トルコを倒し、2023年の夏にはリバプールに移籍して大活躍している。テブライネを交代に追いやったマンチェスターシティ戦はもちろん、その他の試合でもボールを刈り取り続け、マクアリスターやサラーといったワールドクラスの選手にボールを供給し続ける姿を見ていると目頭が熱くなる。この本の続きにそんな未来があると知っているので、より説得力がある。

ちなみに遠藤選手は小説は読まないらしい。

———紹介(公式より)———

ドイツで伝説と呼ばれ、2年連続「デュエル勝利数1位」、遅い移籍――「不可能」だと思われたことをことごとく覆してきた。

「日本人が屈強なヨーロッパ人に対してフィジカルで勝つことはできない」
「ドイツ語もしゃべれない日本人がキャプテンを務められるのか?」
「海外への移籍は若いうちにしたほうがいい」

そんな常識を次々と覆したのがサッカー日本代表の遠藤航だ。世界でも屈指のフィジカル能力を誇るリーグ・ドイツのブンデスリーガで2年連続「デュエル勝利数1位」(1対1の対決)を記録。アッと驚かせた。キャプテンとしてシュツットガルトでは「LEGENDO」(レジェンドとエンドウを掛けた造語)と呼ばれるキャプテンとなっているが、その移籍はサッカー界では遅い25歳のときだった。

なぜ遠藤航はこれまで不可能だと思ったことを可能にできたのか。正解を作らず「最適解」を探してきたその哲学と、遠藤が選び、決断したことを赤裸々に告白する。

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2024年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正解はなく、最適解を探す。そのためには選択肢を増やす行動が必要。昔はサッカー番組も今より多く、番組内で試合の解説などしてたけど最近はあまりないと感じた。そういう番組が増えると、サッカーに関心もつ国民が増えるのと、更にコアのファンが増えるのになあと。
遠藤さんは自分から選択肢を探すために自らコンテンツもしている。
今回、ワールドカップが終わってこの本を読んだが、開催前に読んだら、ワールドカップの見方も変わってたかも。

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2023年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

決して身体的に恵まれていない日本人選手が、サッカー本場のドイツで最高のデュエルと称されるには訳があった。
目標を持ちながらも今に集中して最適解を求める姿はさすがだ。

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2023年09月01日

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