あらすじ
4年前のワールドカップで「1分」も試合に出ることができずロシアを去った男は、たった4年間で日本代表に欠かせない、そしてドイツでナンバー1の男へと大成長を遂げた。
果たしてそこにあった秘密はとは?
「日本人が屈強なヨーロッパ人に対してフィジカルで勝つことはできない」
「ドイツ語もしゃべれない日本人がキャプテンを務められるのか?」
「海外への移籍は若いうちにしたほうがいい」……
常識と言われるものを次々と覆した著者・遠藤航がはじめて明かすトレーニング、思考法、緊張しない術そして日本サッカー進化のヒント。
ホテルで交わした南野拓実との会話。
長友佑都が示した2つの「戦う姿勢」。
本田圭佑がロシアワールドカップ前に放った一言。
岡崎慎司は言った「日本人は〇〇を欲する」
マウスピースは「踏ん張る」ためにしない。
4児の父親として夫として、日々思うこと。etc.
日本サッカー史上NO,1ボランチへ、その秘密すべてを綴る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「正解」ではなく「最適解」を追求し続ける遠藤航の姿にとても共感できた。
毎回「正解」ばかりを探し求めて結果的に上手く行ったとしても、目標に至る試行錯誤のプロセスで成長できないかもしれない。当たり前の方法と無意識に感じていることを疑ってみたり、自身の行動に対し「それ以外に方法がなかったのか」と振り返り続ける姿勢はビジネスシーンでもとても役立つマインドセットだと思う。
デュエルに注目するようになった「今までにないデータにフォーカスする」こともすごく実践的な考え方。
遠藤航選手のブレない芯の強さは、「正解がない」を起点として、逆算した目標を立て、それに向けた最適解を追求するとともに、「一つずつ目の前のことにフォーカスする」ことで実現しているのだとすごく腹落ちした。
Posted by ブクログ
この本を読んで遠藤選手のことが好きになった。
あまりスポーツ選手の系の本は読み直さないのだが、
(申し訳ないが噛むほど味がする本はほぼないので)
この本は読み直した。
Posted by ブクログ
まず現役日本代表のキャプテンの言葉で綴られた本を読める幸せを噛み締めながら読み進めた。2022年11月に発売されたこの本は、浦和レッズからベルギーのシントトロイデン、ブンデスリーガのシュツットガルトへ移籍してきた歩みを中心に、幼少期からの遠藤選手が、どんな考えのもとで様々な決断をしてきたのか記されている。
サッカーという不確実なスポーツの中で、正解じゃなくて最適解を求めることの大切さ。正解は分からないからスタートし、正解とされていることを疑い、最適解を探し、見つけることの重要性。25歳での遅い欧州移籍も、フィジカルが足りないと言われる日本人がブンデスリーガでデュエル王になることも、正解を疑わなかったら成し得なかったと語るのが印象的だった。
具体的なエピソードとしては
・相手に強く当たれるようになったのはマウスピースをつけるようになったから
・元投擲選手、元ボブスレー日本代表、116kgで50mを6秒台で走る小林さんとの出会い、一緒にフィジカルを鍛えたこと
・大事な試合で負けてしまうなどネガティブなことはあらかじめ想定して自分がどう感じるか想像することで緊張しない心理状態にしておく
・2018W杯コロンビア戦の直前の本田選手の言葉
などが特に印象に残った。
W杯でドイツ、スペインを倒し、日本代表キャプテンに就任し、2023年夏に再びドイツ、トルコを倒し、2023年の夏にはリバプールに移籍して大活躍している。テブライネを交代に追いやったマンチェスターシティ戦はもちろん、その他の試合でもボールを刈り取り続け、マクアリスターやサラーといったワールドクラスの選手にボールを供給し続ける姿を見ていると目頭が熱くなる。この本の続きにそんな未来があると知っているので、より説得力がある。
ちなみに遠藤選手は小説は読まないらしい。
———紹介(公式より)———
ドイツで伝説と呼ばれ、2年連続「デュエル勝利数1位」、遅い移籍――「不可能」だと思われたことをことごとく覆してきた。
「日本人が屈強なヨーロッパ人に対してフィジカルで勝つことはできない」
「ドイツ語もしゃべれない日本人がキャプテンを務められるのか?」
「海外への移籍は若いうちにしたほうがいい」
そんな常識を次々と覆したのがサッカー日本代表の遠藤航だ。世界でも屈指のフィジカル能力を誇るリーグ・ドイツのブンデスリーガで2年連続「デュエル勝利数1位」(1対1の対決)を記録。アッと驚かせた。キャプテンとしてシュツットガルトでは「LEGENDO」(レジェンドとエンドウを掛けた造語)と呼ばれるキャプテンとなっているが、その移籍はサッカー界では遅い25歳のときだった。
なぜ遠藤航はこれまで不可能だと思ったことを可能にできたのか。正解を作らず「最適解」を探してきたその哲学と、遠藤が選び、決断したことを赤裸々に告白する。
Posted by ブクログ
日本代表キャプテンにして、
リバプールへ移籍し、そこでも大活躍中の遠藤選手の本。
この書籍が出たのは、カタールW杯前なので、
当然、リバプール移籍前のことですが、
遠藤選手の自分の頭で考え決断していく様子が
理解できる良い本です。
デュエル王の称号を持つ遠藤選手ですが、
デュエルがなぜ強いのか、その一端が理解できました。
(そもそもサッカー素人にはデュエルの定義が
しっかり理解できていませんが。。)
まず、屈強な外国人選手と競り合う際に
心理的な怖さを取り除くための
自分オリジナルのマウスピースを準備。
その上で、フィジカル強化
(筋肉を付けつつも、スピードも損なわないために、
サッカーは素人ながら元ボブスレー選手を
トレーナーにつける)。
どんな時でもベースとして戦う姿勢・マインドを持つ。
などなど、これまでの常識にとらわれない
チャレンジを数多くされていました。
サッカーやっている人だけでなく、
やっていない人にとっても学びになる本でした。
Posted by ブクログ
遠藤選手って、フィジカルやテクニックなどわかりやすい強みを持った選手ではないと思う。
代表戦で初めて見たときは、頑張るけどパッとしない選手という印象だった。
そんな彼も今や名門リバプールで活躍する世界的プレーヤー。中盤守備の要というハッキリした個性もある。
彼のキャリアは控えから始まりレギュラー→キャプテン→さらに上位チームへステップアップする流れが多い。これってサッカー界であまり見ない。才能のある子は若い段階でビッグクラブに買われるし。
失礼だけど、遠藤選手の思考プロセスを実践できれば凡人の自分ももうちょっと仕事とかで成長できるんじゃないか?なんて思った。
最近の代表選手って10 年前と違って、勉強家だなと思う。
遠藤選手は、ボブスレー選手から身体の使い方を教わったり、歯科医師に専用マウスピース作ってもらってるし、別の本だけど三笘選手は陸上選手に走行フォームを教わり、栄養学にも精通している。サッカーだけガムシャラに頑張るわけじゃなくて幅広いことやってる。
それに目標設定がシンプル。欧州チームでプレーするとか、剥がせる選手になるとか、えっそんなこと?って思えるくらい単純明快だ。難しいこと書いても覚えられないし、少なくシンプルなほうが常に意識していられていいのかも。
あとバランスがすごくいいなと思う。朝はのんびりしてそうだし、食事も炭水化物制限などのストイックさは無くて抜くところは抜いてるイメージ。子供の送り迎えもするし。動画みてるとお子さんもめちゃ懐いてて、多分ちゃんとパパやってると思う。
奥さんがサッカーに興味なさそうなのも笑える。家に帰れば、ただのパパになれて切り替えもしやすいんだろうな。
家庭を犠牲にして今のキャリアがあるわけじゃない感じが凄く好感持てた。
資質がないからこだわれる、っていう言葉はハッとさせられた。欧米の選手はトッププレーヤーでも先天的に身体能力がすぐれてるからか、遠藤選手ほどトレーニングのディテールにこだわらないらしい。自分に不利な状況や向いてないなと思うときは、取り組みのディテールを磨き上げるチャンスと考えたら前向きになれそうだ。
Posted by ブクログ
サッカーの本をオーディブルで聴くのよかった
戦う姿勢がめちゃくちゃ大事
その上での戦略もとても大事
戦略ってその場に居ることじゃない
正解がない前提で、最適解をさがす
Posted by ブクログ
「正解」ではなく、「最適解」を探し続けることで世界と戦い、ドイツのリーグでデュエル1位を獲得した遠藤選手の考え方や成長の秘訣は必見です。
遠藤選手のような思考ができれば成長するのに年齢なんて関係ないと思えると同時に永遠に完成もしないんだな、大変だ、というのも正直な感想です。
しかし人生は毎日が勉強!
日々成長できるようにしたいと身が引き締まる思いで読ませていただきました。
Posted by ブクログ
正解はなく、最適解を探す。そのためには選択肢を増やす行動が必要。昔はサッカー番組も今より多く、番組内で試合の解説などしてたけど最近はあまりないと感じた。そういう番組が増えると、サッカーに関心もつ国民が増えるのと、更にコアのファンが増えるのになあと。
遠藤さんは自分から選択肢を探すために自らコンテンツもしている。
今回、ワールドカップが終わってこの本を読んだが、開催前に読んだら、ワールドカップの見方も変わってたかも。
Posted by ブクログ
サッカー日本代表 遠藤航選手の考え方が詰まった本でした。
「正解」ではなく「最適解」を探す。
遠藤航選手がとても大切にしている考え方で
あることが伝わってきました。
強みである1対1についても
技術・メンタルなど様々な点から語られています。
これ読んで、試合中の遠藤航選手の
1対1のシーンにより注目しちゃうのは間違いない。
Posted by ブクログ
前もって受け入れる準備をする。目からウロコとはこのことか?!でした。正解はない。だから最適解を見つける。1つ1つが、端的で読みやすい。考え方のヒントになるかもしれない。
Posted by ブクログ
決して身体的に恵まれていない日本人選手が、サッカー本場のドイツで最高のデュエルと称されるには訳があった。
目標を持ちながらも今に集中して最適解を求める姿はさすがだ。