あらすじ
「同じ本だ」。吉祥寺の図書館で働く里帆は、ブックカフェで素敵な声の男性からささやかれる。偶然、二人は同じ翻訳小説を手にしていたのだ。だが親しくなり始めてすぐ、彼がとんでもないことを言いだす――「僕、もう死んでるんです」。自分は幽霊で、一緒に漫画を描いていた親友に憑依しているというのだが……。不思議で切なくて温かい、期限つきの恋の物語。
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Posted by ブクログ
タイトルからして、絶対、好きな小説。って思ったけど、やっぱ、好きだった。こういうライトでちょっと切ないお話が、好きなんだなと、改めて認識。
いい人しか出てこないから、とっても安心して読める。中でも、真野くんの家族が出てくるシーンは、柔らかくて、気持ちが良い♥
期限付きだから、思い切ったことができるっていう前提は、こういう小説設定でありがち。ずるいなって、少し思うけど、だからこそ、憧れるし、自分ではできないことを代わりにやってもらってる感が、あるのかも。
Posted by ブクログ
あぁ、なんて切なくて美しい。
出会った時には、もう、、、
2人をつないだのが海洋冒険小説というのが、まず素敵。
そして、その人が約束の場に現れなかった理由が、、、
最後のあれは、ほんっと反則だってば、、、
でも、あの後の彼らのことを思うと、ちょっとわくわく、にこにこになる。どうぞ、どうぞ、前向きにいてね。
Posted by ブクログ
利用者と恋愛する司書モノなんてとても非現実的で読めない、と思ったけれど、さすが天野頌子だけあって面白かった。ルーティンでこなしてる追悼コーナーをもっと大切にしたいと思ったり。
Posted by ブクログ
わかっているとはいえ、やっぱり最後は切なくて。きっと次の新作もあの部屋で東山と続けていくのかと思うとさらに切なくなります。死んだらちゃんと迎えにきてよ真野さん!