あらすじ
神さまの溺愛花嫁が過去に飛ばされた!?
生家を乗っ取られ、異界の猩々に売られた小夜は、火の神・鬼灯と出会い、掃除人兼契約花嫁となる。呪いのせいで醜く恐ろしい神と呼ばれ忌み嫌われる鬼灯だったが、清めの力を持つ小夜には鬼灯の本当の姿が見えていた。
そして、契約上の婚姻関係から、鬼灯と小夜が本当の夫婦となって半年。宵町での宴の帰り道、枯れかけた藤の木のそばで、二人は禍々しさを放つ何かの気配を感じとった。正体のわからない相手を警戒する鬼灯は小夜に外出禁止を言い渡すが、小夜は火蔵御殿の掃除中に仕舞い込まれていた鬼灯の恋文を見つけ、ショックのあまり外に駆け出してしまう。それを待ち構えていたのは、不吉な黒い影。影は水干をまとった不気味な男に姿を変じ、小夜は奈落の底へ落ちるような感覚とともに意識を失ってしまう……。気づくと小夜は見慣れたはずの、だがどこか違和感をおぼえる火蔵御殿の中。そして目の前に、鬼灯によく似た人物が現れて!?
謎の力により時を遡ってしまった小夜は、元の場所への戻り方もわからないまま神々の思惑に巻き込まれていく――。話題の大正溺愛ファンタジー、第二弾登場!
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すごく良かった!!!
青二歳の頃の鬼灯は粗野なところもあるが、愛情深く優しいところは同じだった。1人では暴走してしまう彼は、小夜という最高の伴侶を得て、本来の優しさを取り戻せたのだなと思った。小夜が過去に帰るシーンは泣けた。
これからが楽しみ
夫婦になった二人の絆がさらに深まっていくように感じながら読みました。
お互いに思いあうことで、力が強まるなど人間同士の夫婦のあり方を考えさせられます。
更に、二人の思いが深まっていっていくことが楽しみになります。
文章が、コミカライズされることを楽しみにしています。
Posted by ブクログ
ある日見つけた枯れた藤の木の側で禍々しい気配に遭遇した鬼灯と小夜。心配した鬼灯は小夜に外出禁止を言い渡すも、火蔵で鬼灯が書いた恋文を見つけてしまった小夜は、ショックで火蔵御殿を飛び出してしまう。その隙をつかれて、禍々しい気配の主に違う時代へ飛ばされてしまう。
飛ばされた先は50年前の火蔵御殿。
そこで、小夜は先代の火の神・金剛と、まだ工房の神であった若かりし頃の鬼灯に出会う。
タイムリープ!
恋文については時代を遡った事で大方の予想はついてしまったけど…前作に比べて鬼灯の小夜ラブが深まってて、キュンポイントも増えたし、全体的に鬼灯がポップな雰囲気になったような!
過去の鬼灯は乱暴、粗忽、若さゆえの荒々しさがあって、最初から小夜がタイプなのは分かったけどもどの段階で心を寄せていったのかはあまりはっきりとは分からなかった。サッパリした態度だったのに、いつの間にかすんごい愛情を小夜にむけている展開に!そしてその愛情をもって、過去の鬼灯との別れはとても切ない気持ちになった。
過去に飛ばされることになった原因の元神やそうなった理由は、切ないやら理不尽やら、やっぱそれでも勝手に飛ばしといて身勝手な態度はあかんやろ、という複雑な気持ちだけど、全体を通して、小夜が強く優しく愛情に溢れた、少し大人になるストーリーで心温まった。次作も楽しみ。