【感想・ネタバレ】嫉妬/事件のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

全体的にかなり読みやすい。描写や表現はノーベル賞受賞するくらいだからやっぱり凄い、と納得した。
「嫉妬」は主人公が別れた後、男性が他の女性と暮らしていることを知り、激しい嫉妬に駆られる心情が描かれた作品。女性心理を凄く強烈に描いていて、失恋後だったらちょっとは共感できるのかもしれない。嫉妬によって妄執に取り憑かれる様子がこんなに上手く言語化できるのが凄くて、読んでいて面白かった。でも女って恋人に執着している時間が過ぎ去ると結構あっさり忘れられるもので、それが良いのか虚しいのか、そこも上手く描かれていた
「事件」の方は個人的にはあまり好きではなかった
中絶という題材に加えて、描写がかなり苦しくて後半は少し流し読みした
ただ知るべきことだし、普段興味や関心が薄いことを知れたのは読書のいいところだと思った 
他の作品も読んでみたくなった

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2023年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

劇薬みたいな小説エッセイだった。
40歳にもなって年下男の今カノを特定しようとする様はほぼホラーなのだが、その辺りの葛藤描写が精神病にも近い妄執となっており楽しめた。
ここまで言語化できるという点が面白い。

20代前半で望まぬ妊娠した主人公が3ヶ月間で如何にして堕胎したのかを書いた『事件』はよりショッキングな内容だった。
宗教的に堕胎が許されない場合、闇医者に任せるしかなかったり、堕胎後の出血多量で行った先の病院での扱いも悪いという所がまぁ胸糞。
何より主人公から胎児への愛情が一切無く、生と死と困難としか思っていない所はなかなか日本の小説では味わえない部分だなと思った。

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2023年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022年ノーベル文学賞作品

届いた小説は、文字が大きく行間が広く、むかし読んだ山田詠美の小説みたいなレイアウト。
その割には1080円と値段が高い文庫本。
ネット注文だったので、届いた時に、見た目にはガッカリする。

読んだ感想は、読みやすい。
その時の“私”の気持ちを淡々と解説し続けている。

『嫉妬』の気持ち、伝わる。
さっさと切り替えられたらいいのに、なかなか段階を踏まないと終わらない気持ち。

『事件』
フランスが1975年まで非合法だったとは。
もしかしたら、映画で見てるのに年代は意識してなかったかな?
非合法で中絶を自身で行うとか、どっかの医者ではないおばさんにやられて大変なことになるような映画は見たことがあるから。

男の方は、オレかんけーねーみたいな感じは腹立たしい。

トイレのシーンは、想像したら怖い、痛い、恐ろしい。
不衛生な中で非合法なやり方をして体に危険が及ぶから、中絶を禁止にする法律はない方がいい。

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2022年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「オートフィクション」とは何なのか。「私小説」とは違うのか。残念ながら、私には2作ともあまり面白く感じられなかったし、文学的価値もよくわからなかった。

『嫉妬』は、自分の心の動きをこれでもかと冷徹に書いていく筆致はよかった。どんどん嫉妬にはまってストーカーのようになっていく心理は怖くて、嫉妬ってやだねーと思うけど、他人事だから言えるんだよね。でもこれって男と別れた時に割と誰でも感じることで、もうちょっと特異なものを期待していた。
『事件』は嫌な話だった。

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2022年11月04日

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