【感想・ネタバレ】言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム―のレビュー

あらすじ

相手に何かを伝えるため、人間は即興で言葉を生みだす。それは互いにヒントを与えあうジェスチャーゲーム(言葉当て遊び)のようなものだ。ゲームが繰り返されるたびに、言葉は単純化され、様式化され、やがて言語の体系が生まれる。神経科学や認知心理学などの知見と30年におよぶ共同研究から導きだされた最新の言語論。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

コミュニケーションについて興味、関心があれば読むべき本。認知科学者二人による。事例による例示が多い。
私自身の興味分野でもあり、かつ、かなりの分量、結論→説明の順でない、などの体裁により読むのには一苦労。1日かかってしまった。
ヴィトゲンシュタインな哲学論考、言語ゲーム。コミュニケーションの基本となるジェスチャーゲーム。ノーム・チョムスキーの生成構文。などが本書のキーワード。
本書における筆者の主張。そのひとつが言語に正解はないということ。また、法則があるようで実は例外もたくさんあるということ。生活や文化的な背景によりその言語の利用が制限されてしまうということ。
言語に対する絶対視。正解を求めがち。これは教育の負の側面のあらわれだろう。コミュニケーションが苦手な理系の科学者。即興劇、インプロビゼーションをやらせたところ、改善したという事例がある。なるほどだ。
これらの状態をゲームと呼んだヴィトゲンシュタイン。そしてジェスチャーゲームから着想を得た本書。
言語やコミュニケーションの思い込みをアンラーニングするのに役立つ。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

言語をジェスチャーゲーム、つまりその場その場の約束事の積み重ねとして捉える視点は大層面白く、説得力も十分あった。「正しい言葉」を求めてやまなかった人々の話も身につまされる。
また3.0のころではあるが、ChatGPTが引き合いに出され、AIが言語の背景をまるで理解していないことが示されるくだりはなるほどを膝を打った。

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2023年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

言語を「ジェスチャーゲーム」に例えて考察した本。
論文チックでやや表現は難解だが、コミュニケーションの示唆に富む。

得られた気づきを一言で表すと、「言語は共同作業→相手の背景・反応を意識できる者が会話上手」ということ。
他者と会話する時は、その人が使っている言葉の意味を正しく理解するように努めるようにしたいと思った。

以下は、勉強になった部分のまとめ。
・コミュニケーションは一方通行ではなく、言語の意味は対話の当事者による共同作業で作られる
・言語は固定の符号でメッセージを送るものではなく、言語に受け手の背景知識や価値観を加えて解釈がなされる
・子供の言語能力を向上させるには、言語の練習機会を増やす
  ・ただ音を聴かせるだけでなく、双方向の会話(順番交代)が重要
・その分野を理解しようとすれば、「専門用語」を覚えなくてはならない
・人間は短期記憶が弱い、特に順番認識は苦手
  ・それにも関わらず会話に困らないのは、塊を作って記憶(チャンキング)をしているから

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2023年01月07日

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