あらすじ
〈ドラマ化『鴨川食堂』の人気作家、初めての幕末時代小説〉
土佐の楳太郎(うめたろう)に、しゃも鍋。
薩摩の「吉(きち)さん」には、黒豚鍋。
あの!? 傑物志士たちが登場!
「いやもうとにかく面白い、そして何より旨そうだ!
幕末の京を舞台に偉人怪人相手に繰り広げられるサヨの絶品料理。
さすがは京都の名物グルマン、調理の細部に至るまで描写と蘊蓄が完璧だ。
料理人必読」【13年連続ミシュラン三ッ星獲得】日本料理かんだ・神田裕行氏推薦!
幕末の京都、古寺『清壽庵』の境内にある「小鍋茶屋」は、月岡サヨがひとりで切り盛りする料理店。
昼は行列必至のおにぎり屋として繁盛し、夜は一日一組限定の鍋料理で口の肥えた客を満足させていた。
不穏な情勢のもと、逸品料理で心の安らぎを得た名だたる志士らがサヨに語る思いとは。
おもてなしを極めた美味なる傑作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
舞台は幕末の京都。
15歳で故郷の近江を離れ、清水寺境内で働き始めたサヨ。
清水寺の妙見さんに気に入られ、料理の腕を認められ、伏見の菊屋旅館の女将フジに助けられながら、清寿庵の境内で昼はおにぎり屋、夜は一組限りの小鍋茶屋を始める。
そこには、幕末のあの有名人達が訪れて、サヨの鍋料理に舌鼓を打ち、サヨとの会話からひらめきをもらっていく…
料理もさることながら、サヨちゃんの潔さが、素敵だ!
幕末の有名人との一見の関わりが面白いし、何よりサヨの料理が美味しそうで、お腹が空いてくる。
Posted by ブクログ
サヨがひとりで切り盛りする「小鍋茶屋」は、昼はおにぎり屋、夜は1日1組限定の鍋料理屋。ごはんがとにかく美味しそうだし、おにぎり、お鍋とジャンルを設定することで他の作品と差別化できている印象。エピソードの合間に噺家さんのパートがあるのも面白い。京都の言葉や地名がいっぱい出てくるのもうれしい。