あらすじ
■『犯罪白書』という、警察庁が出している統計の平成20年版によると、
~暴行の検挙人員及びその人口比については近年、
10代は減少・低下傾向にあるが、20代以上の増加・上昇傾向が著しく、
特に、高齢になるほど増加率・上昇率が高い傾向が見られる~
つまり、子供ではなく、世の中の大人たちに「怒り」が蔓延しているのです。
「怒る」ことで職場やプライベートがよくなるでしょうか?
■本書の著者は、元はごく普通のサラリーマンでした。
さらに、超短気といえる性格であり、
営業のマネージャーとして部下に怒ってばかり。
うまくいかずに悩んでいました。
そんな、ある時自分に対してひとつの約束をします。
「怒らない」と決めたのです。
そして、それがきっかけとなり、
自ら経営する会社を株式上場に導きビジネスマンとして「成功」
シンガポールを拠点に教育者となり「夢」も叶えています。
■「怒らない」とは、そんな簡単なことではありません。
第4章、第5章では、そんな自身の経験をまとめた
「怒り・イライラと無縁になる25の習慣」を紹介します
どうしても怒ってしまうことだってあるでしょう。
そんな時に理屈ではなく怒りをなんとかする方法はないか?
そこで、どうしてもカッとなってしまうときの対処法、
「今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬」を最後にまとめました。
※本作品は2007年に刊行された
『雨がふってもよろこぼう!』(本社刊)を改題、再編集いたしました。
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Posted by ブクログ
怒らないと決めてしまおう!という発想は面白い。会社の部下によく動き回ってほしいというのは、近頃の私のテーマなのだが、「人を動かそうとする考え方は言語道断であり、その人が動きたくなる環境をつくるのが上司の仕事である。」この言葉には参った。他にも、「我々大人は子供の見本になる。」こちらは私の大好きな映画IPマンでも聞いたことのある台詞である。 最後に、「これはちょうどいい。」というのは魔法の言葉だそう。本書は薄い中にも、怒らない工夫や考え方が濃縮して詰め込まれている。
Posted by ブクログ
内容が「怒らない技術」というタイトルに合っていないので、どうしたのかな?と思っていたら、『雨がふってもよろこぼう!』というタイトルが改題・再編集されたものでした。
著者は『世の中でもっともシンプルな成功法則は「命と時間」を大切にすることです。』と書いています。確かに、怒ったりイライラしている時間は、時間を浪費しているわけで、時間を大切にしている行為とは言えませんね。
「雨がふってもよろこぼう!」ということは、どんなことでも「価値観のメガネ」をかけ替えることによって、うれしくないことをうれしいことに変えることができるということです。
多くの著書から名言の引用も多いので、成功哲学の入門書として良い本だと思います。